2017年9月8日金曜日

市議会議員の政務活動費不正流用を暴く本が出た ・ 「富山市議はなぜ14人も辞めたのか」岩波書店



1000万円近くも政務活動費を不正流用した橋本健神戸市会議員はこの本を読んでいなかったのか

このところ、神戸市議会の橋本健議員による政務活動費の不正流用がメディアで大きく報じられています。

政務活動費の不正流用については、昨年多数の富山市議による不正が発覚して、実に14名もの市議が辞職に追いやられたことが大きな社会問題になったばかりです。

そしてその事件を克明に追ってまとめたのがこの本です。

その僅か1年後に、なぜ神戸市議が同じ轍を踏んで辞任に追い込まれたのでしょうか。

まさか橋本議員がこの大きな事件を知らなかったとは思えません。

では、バレて職を失う危険を承知の上で不正を働いたのでしょうか。

とすれば、市会議員にとって政務活動費の流用は、身の危険を知りつつも手を出さずにはいられないほど、魅力的なものなのに違いありません。

それに過去において、多くの先輩議員がやってきたことだから、自分がやっても許される、と思ったのかもしれませせん。

そう思わせるほど、市会議員と政務活動費の流用は、過去から現在に至るまで切っても切れない関係にあるのです。

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富山市議はなぜ14人も辞めたのか

(この本の内容)
富山議会で,数の力をバックに自らの議員報酬を増額するお手盛り条例案が可決された.それに疑問を感じた地方局の記者たちが,さまざまな圧力と闘いながら膨大な資料を分析,政務活動費の不正を暴き,ついに議員たちをドミノ辞職へと追い込んでいく.全国に波及した白紙領収証問題の大スクープはいかにして生まれたのか.迫真のルポ.



チューリップテレビ取材班著
岩波書店
2017525日発行
1800円+税



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