2017年3月21日火曜日

「やればできる子」・ できない子と親にとっては魔法の言葉か?

YDK=やればできる子

テレビのCMでもよく聞く、YDkとも呼ばれる「やればできる子」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

これについて、今をときめくベストセラー作家、百田尚樹氏が自著「大放言」という本の中で面白いことを言っています。

それは、学校の成績が悪いにもかかわらず、そのことを少しも自覚せずに、「自分はやればできる子だから心配しなくてもいい」と思っている子どもが非常に多いというのです。

「やればできる子」 は実によくできていて、聞いても、口に出しても、すごく語感の良い言葉です。

それ故に子どもたちが受け入れやすいのか、誰も彼もが、自分のことを「やればできる子」と思っているというのです。

百田氏は、こうした子どもたちを「やればできると思っているバカ」と切り捨てていますが、大胆にこう言い切れるのが彼の凄いところです。

とはいえ、これを聞いて同感と思う人は多いのではないでしょうか。

百田氏が言うには、やればできる子は、子どもだけでなく、親もそう思っている人が多いそうです。

そうなるのも、この言葉が教師にとって非常に都合がよく、成績が悪い生徒と、その親を落胆させず、逆に励ます力を持っているからです。

つまり、教師は生徒と親を前にして「がんばれよ、君はやればできる子なのだから」と言い、それを聞いた生徒と親は、何の疑いもなく、その気になってしまうのです。


この落ちには笑わせられた

なお、この話には落ちがあり、これが実に面白いのです。

何が面白いかと言えば 「やればできる子」 という言葉を信じ続けるには、間違っても、実際にやろうとしないことです。と真理を突いていることです。

どうですか?おもしろい話でしょう。

「やればできる子」 この言葉はできない子と親にとっては、まるで魔法の言葉のようではありませんか。

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