2021年9月14日火曜日

むかし「歌のない歌謡曲」いま「インストルメンタル」

 


ラジオで「歌のない歌謡曲」を初めて聴いたのはいつだったか

歌のない歌謡曲という名のラジオ番組(現在も続いている)を初めて聴いたのはいつ頃だったろうか。よくは覚えていないがたぶん今から半世紀以上も前の小学校の高学年ぐらいのときだったのではないだろうか。

ラジオ番組でもNHKではなく、毎日放送かどこかの民間放送でCMが入っていた。そのスポンサーは当時は松下電器産業と言っていた今のパナソニックだ。

この番組をはじめて聞いた印象は、同じ歌謡曲なのにメロディーだけだとなぜこれほど心地よく耳に響くのだろうか、という驚きだった。

同じ曲なのに歌詞をつけて歌手が歌っているときに比べて響きがまるで違うのだ。まさに「あの曲、こんなに良かったのか」と思うほど、まるで別の曲のように聴こえるのだ。

初めて聴いたときから半世紀以上過ぎた今、その名前は「インストメンタル」というカタカナのちょっとややこしい名前で呼ばれることもある。

でもそう呼ばれたところで耳に響く音色は歌のない歌謡曲と同様にずすこぶる心地良いのだ。

 

同じ曲なのにどうしてこれほど変わるのだろうか? 

それにしても歌のない歌謡曲は不思議だ。歌詞付きで歌手が歌っているときはそれほど良いと思わない曲でも、歌詞をなくしてメロディだけ聴くと、まるで別の曲のように素晴らしくなるからだ。

それもたまたまのことでなく、どの曲でも例外なく良くなるのである。

まるで別の曲を聴いてるようで元の曲とは全く音色が異なって聴こえるからだ。なにかマジックでもかけられたような不思議な気になってくる。

 

どんな曲より歌謡曲のインストルメンタルが良い

古い曲といえば、クラッシック、オールディーズ等色々ある。もちろんそうしたものも素晴らしくよく聴いている。でも今は聴く頻度でいてば、歌のない歌謡曲がいちばん多い。

具体的にいうと、その割合は歌のない歌謡曲を10として、オールディースが3,クラシックが2程度だから、その差は圧倒的だ。

 

インストルメンタルより歌のない歌謡曲という名前が好き

いま2つの名前を比べると、インストメンタルは今風で洗練されているが歌のない歌謡曲の方は昔風で野暮ったさがあるのは否めない。

したがって明らかに今の時代にはインストルメンタルが支持されていいはずだ。しかし、曲の分野にもよルが、演歌を含む古くからある日本の歌謡曲には「インストメンタル」という名前は不釣り合いのように思え

たとえ時代が変わったとはいえ、個人的には「歌のない歌謡曲」の方にいまだに強い愛着を感じている。それ故にこの名前を廃れさせないでいつまでも残してほしいものだ。

 

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