2023年9月12日火曜日

「さびしい」と「わびしい」 違いわかりますか

 

よく「日本語は難しい」と言われますが、上の二つの意味の違いを見つけるのがまさにそれで、いったい何がどう違うのか、あなたは説明できるでしょうか。

例えば難関大学の入試で、国語の問題に「さびしい」と「わびしい」の違いを500字以内で説明せよ、とあったとしても、正しく答えられる人はごく少数なのではないでしょうか。

 

(寂しいと侘しいの違い)

侘しい」も「寂しい」も、心細く心が満たされないことをいいます。 しかし「侘しい」には、心細く、みじめでやるせないの意、「寂しい」は、ひっそりとして心細いという意で使われます。 また「寂しい」には、「懐が寂しい」のように、物足りないという意味がある点が「侘しい」と違います。

出典:ことわざと慣用句百科事典

 

2つの違いについての上の説明を読んでも、「うーん、なんともややこしくて難しい」と思うばかりで、すっきり理解することができません。

かろうじて分かったのは、「ふところが寂しい」という表現はあっても、「ふところがわびしい」とは言わないことぐらいでしょうか。

違いをもう少し鮮明にさせるため、例文をつくって比べてみることにしました。



・一人暮らしは 時には寂しさを感じるが、わびしいとは思わない。


・わびしい気持ちは物事を深く考えた時に起きるが、寂しさは不意に感じる。


・「さびしい」と「わびしい」の意味の違いを考えていると、なんとなく「わびしさ」を感じてくる。


・侘しさは 寂しさの一層深刻な状態 のことなのだろうか。


・こんなことをあれこれ考えていると次第にわびしく(さびしくではない)なってくる。


・「懐が寂しい」と言うが「懐がわびしい」とはいわない。(ユーモア)



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