出典:ベストエッセイ2024
「おっぱい足りてる?」誰が誰に言ってるセリフなのか
ベストエッセイ2024に載っていた「燃え殻」という超ユニークなペンネームの作家〈注2〉のエッセイでこのタイトルを見たとき
これ何?と一瞬考えたが、すぐ頭に浮かんだのは、赤ちゃんを産んだばかりの母親に看護師さんがお乳の出具合を尋ねている言葉なのだろう、であった。
ところがこれは大きな間違いで、なんと、正解は六本木の繁華街近くで筆者が「おっぱい足りてる?」と声をかけられたオッパブ[注1]の店のキャッチの男が客を呼び込むためのセリフだったのだ。
でもオッパブとはなんだろう?さっそくネットで調べてみると。
[注1]おっパブとは
別表記:オッパブ、おッパブ
いわゆるセクシーパブの別名。「おっぱい」と「パブ」から成る造語。そのまま「おっぱいパブ」とも言う。サービス上、客がホステスの体に触れてもよいとされている風俗店のこと。
出典:Weblio実用日本語表現辞典
しかし、ネットとはいえお堅いはずの辞書のサイトによくこんなこと(新種の風俗店)まで出ているものだ、と感心しながら閲覧したのだが、なるほど、これでよくわかった。
オッパブとは女性のおっぱいに触れることが出来る風俗店のことなのだ。
それにしてもその店のキャッチの若い男が発した「おっぱい足りてる?」は実に名言でないか。
キャッチコピーとして見事な出来栄えで、実用的にも効果抜群に違いない。
思うに新宿歌舞伎町を歩く男性が「おっぱい足りてる?」と問われて、どれほどが胸を張って「Yes」と答えられるだろか。
足りてるどころか、大半が日常的に欠乏状態にあるに違いないだろうから。
これって、キャッチコピーの超傑作ではないだろうか
それにしてもこのセリフは実によくできたキャッチコピーではないか。
病院で看護師さんが母親に赤ちゃんにあげるお乳を心配しているのにあらず
歓楽街の一角で、「ピチピチした若い女性のおっぱい触ってみませんか」と勧誘する風俗店のキャッチにピッタリではないか。
〈風俗店キャッチコピーの超傑作〉間違いなしだ。いったい誰が作ったのだろう?
[注2]燃え殻とは
燃え殻は、日本の小説家、エッセイスト、コラムニスト、ラジオパーソナリティ。神奈川県横浜市生まれ。 ウィキペディア
生まれ: 1973年 (年齢 52歳), 神奈川県 横浜市
職業: 小説家; エッセイスト; コラムニスト; ラジオパーソナリティ; テレビ美術制作会社・社員
ジャンル: 小説; エッセイ; コラム
代表作: 『ボクたちはみんな大人になれなかった』; 『すべて忘れてしまうから』; 『あなたに聴かせたい歌があるんだ』