年金生活Webライターの告白 ネットで稼ぐのは楽でない(2)
シリーズ(1~4)
シリーズ(その2)
Webライターの仕事はどんな業者から発注されるのか
Webライターへ記事を発注する業者はいろいろありますが、企業などの法人だけでなく、意外と個人事業者も多く、私の場合は比率でいえば法人6、個人4の割合です。
個人で多かったのは自分で収益ブログを運営しているいわゆるアフィリエイターと呼ばれる人たちです。こうした人たちは仕事の効率を考え、自分で記事を書かずあえてWebライターへ発注するのです。
法人の場合は業種は多岐に及びますが、発注を受けたのは、ホテル、エネルギー、注文住宅、消費者金融などをはじめとしてトータルでは15業種ぐらいに及びました。
個人の変わり種としては医師からの発注がありました。企業の産業医をしている精神科医の方で、PTSDに関する原稿を苦労して書いたのを今でもよく覚えています。
報酬は業種によって大きく異なる
Webライターとしては駆け出しの新人でしたから、報酬は相対的に水準より低かったようですが、その額は発注者の業種によって異なっていました。
具体的に言いますと、最も報酬が良かったのが関東の注文住宅業者で、建売住宅の記事で1文字当たり2円で、新人Webライターの私にとっては申し分のない額でした。
次に高かったのはエネルギーに関する記事を専門に扱う業者で、1文字1.2円の記事を2年ぐらいの長期に渡りコンスタントに発注していただきました。こちらからの発注額はトータルで50万円ぐらいに達したのではないでしょうか。
(表5)
(表5)は個人でアフィリエイターをやっている方からの入金記録です。
この方は個人とはいえ、発注件数が多いだけでなく、期間も1年以上続き新人Webライターの当方に大いに貢献していただきました。
記事分野は消費者金融が多かったようですが、このジャンルは当時はサラリーマン金融と呼ばれる分野で、業種として勢いがあり、記事の発注も他業種に比べ活発だったようです。
消費者金融は個人的にも若い頃の一時期比較的よく利用していたおかげ?で、その経験がものをいい記事作成に大いに役立ちました。
(表6)
(表6)は売上金額が高いのが目立ちます。それ故に個人的に印象が深い会社です。報酬が高かった理由は記事内容がが私の最も得意とするホテル分野であったからです。
私にはこの業種での勤務の経験が海外(ニューヨーク)も含めて20年以上あります。それ故に経験に即した内容のある記事を書くことができ、記事のクオリティには少なからず自信がありました。
上の記録では2件で12万円以上の売り上げになっていますが、文字単価0.8円とさほど高くはなかったのですが、経験値のおかげでスピーディに執筆が進み、時間効率的に非常にコスパが良かったことを覚えています。
余談ですが、この会社の経営者の方は非常に知識豊かで、Webライターの仕事で役立つことをいろいろ教えていただきました。
(表7)
(注)累計が合わないのは間の他の取引先の金額が入っているから
(表7)はあえて発注者名を明記していますが、今は無くなった東京の記事製作会社です。
クラウドソーシングが今のように発達する前の時期で、原稿料が極端に低かったことをよく覚えています。
売上金額ではわかりませんが、これだけの金額を上げるために書いた記事は、他と比べてケタ違いに多かったことを覚えています。
つまり1文字当たりの単価が低かった(多分0.2円ぐらい)ため、記事数で稼いだのです。仕事に恵まれない時期でありどんな仕事でも受けざるを得なかったのです。
(表8)
(注)累計が合わないのは間の他の取引先の金額が入っているから
(表8)は非常に変わった内容の記事のです。これはいわゆる2次下請けと言われるもので、個人のアフィリエイターの方が自分の受けた仕事を回したくれたのです。
それ故に原稿料も1文字0.5円と安かったのですが、リライト記事でしたので、女性用ウイッグというまったく知識のない分野でしたがなんとかこかすことが出来ました。