2018年8月22日水曜日

本代いくら使っていますか? ・ 本代の順位が低くないですか?


文藝春秋の「今月買った本」がすごい!


  月刊誌・文藝春秋のBook欄の連載に「今月買った本」というコラムがあります。これは自他ともに認める本好きの文化人の中から選ばれた人が、その月1ヶ月の間に購入した10冊の本を紹介するものです。

 すごいのは10冊の本をその月のうちにすべて読み終え、その書評を書いていることです。忙しい仕事の合い間にこれだけの本を読み終え、しかも書評を書くことは簡単にできることではないでしょう。

 それに10冊の新刊書を購入すると12000円としても2万円の出費となります(8月号の合計金額は21,700円)。月の本代を2万円使う人は本好きの人でもそうはいないでしょう。

 このコラムに接するたびに、1ヶ月30004,000円という己の本代の少なさが侘しくなりますが、足らない分は図書館で補っていると考え、かろうじて気持ちを落ちつかせています。


本代をケチっていませんか?


  お金の使いかたは人によってそれぞれです。したがって優先順位も異なってきます。つまり何代を先にして、何を後回しにするかという出費の順位です。

 たとえば1ヶ月の出費プランを考えてみましょう。その月の小遣いの予算を30,000円とします。その予算を以下のように組んだとします。

飲み代10,000円、デート代5,000円、洋服代4,000円、映画代4,000円、タクシー代3,000円、本代2,000円、その他2,000


本代の順位を後回しにしてはしてはいけない


 上の予算の例を見ると本代が小遣いの10%に満たないばかりか、順位が最下位になっています。これだと他の予算がオーバーするとカットされてしまう恐れがあります。なぜなら何事も優先順位の順番で進むからです。

 もしこの予算を組んだ人が若い年代の人だと非常に残念です。なぜなら若い時期は学びに力を入れるべき時代だからです。

 もちろん社会生活から自然に学べることも多いとは思いますが、活字を通さなければ学べない知識も多くあります。それ故に本は知識と情報を得るための重要なツールであり、むやみに出費を惜しむべきではないのです。

本代の出費を惜しまないためには予算の金額と順位をもっと上げなければなりません。


ランチ代で文庫本が一冊買える


 品物の価格は、それに対する価値観によって異なります。

 例えば昼食のランチ800円が高いと思わない人が同じ800円の文庫本を高いと思って出し惜しみしたりします。

 逆に文庫本800円を何とも思わない人がランチ800円を高いと思って600円のメニューに変更したりします。

 前者は文庫本よりランチに価値を置き、後者は食べ物であるランチより、知識を高めてくれる文庫本の価値を重視するのです。


アンケート調査による1ヶ月あたりの書籍(漫画・雑誌除く)の購入金額


 大手就職情報のマイナビが2017年に行った調査によりますと、一般社会人の1ヶ月あたりの書籍代支出金額ランキングは以下のようになっています。


1 0円~1000円未満」185人(62.2%)

2 1000円~3000円未満」76人(25.5%)

3 3000円~5000円未満」14人(4.7%)

4 50008000円未満」10人(3.3%)

5  1万円以上」8人(2.6%)






2018年8月18日土曜日

生産性が話題になっているが ・ まず自分自身の生産性を測ってみよう


生産性という本を誇らしげに持ち歩いている若い女性がいた


 このところ生産性という用語がにわかに脚光を浴びているようです。

 先日もバスの中で若い女性が表紙に「生産性」というタイトルが大きく書かれた本をいかにも「トレンディな本ですよ」とでも言わんばかりに、誇らしげに腕に抱えていたのを目にしました。

 ごく最近、ある女性国会議員によるLGBTの生産性に関する不適当な発言があり、それが原因でいま生産性が注目されているのです。

 LGBTはともかく、生産性は誰にでも関わりのある大事なテーマです。これを機に私たち一人一人が自身の生産性について考えてみてはどうでしょうか。

 つまり個人として自分自身の生産性を測ってみるのです。

 でも、生産性とはそもそもどんなことを言うのでしょうか。まずはその意味を押さえておくことから始める必要があります。

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生産性とは


 仕事における生産性とは、労働時間に対して成果がどれだけ得られたのかということを言います。労働者一人における1時間あたりの生産性は「労働者生産性」と呼ばれます。

 仕事を効率化し必要な仕事とやらなくていい仕事の取捨選択を行うことで、生産性をあげることができます。成果につながらない仕事を業務だからと惰性で続けるのではなく、本当に必要な仕事に集中して取り組むことができるよう見直しをすることが大切なのです。

 生産性が高まれば、同じ労働時間でもより多くの利益を上げることができるようになり、残業にかかる人件費を削減することもできます。


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生産性の算出は?


 生産性は「アウトプット(産出量)をインプット(投入量)で割った」計算式で算出されます。

 アウトプットとは企業が生み出した商品、サービス、価値などの産出量を、インプットとは人・物・資本などの投入量を指しており、この数値が大きければ生産性が高く、国際的にも経済社会において生き残ることが可能と捉えられているのです。

 経営者にとっては会社の存続から成長発展の可能性の指標として、この値は無視できない数字といえるでしょう。生産性が高ければ、コストカット効果、労働時間の短縮による賃金の抑制や社員の余暇の充実など、広義でアウトプットに属するメリットにもつながります。


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いかがでしょうか。上の説明で生産性の意味や算出方法は理解できたのではないでしょうか。

これをもとに自分自身はどうかを測ってみるのですが、はたしてどんな結果が出るでしょうか。


生産性に見合う人は少ない


 生産性を個人別に眺めてみると、結果は一律ではなく、良い人、普通の人、悪い人、というふうに分かれるでしょう。

 生産性のあるべき姿は、良い人の割合が多く、悪い人が少ない事であるのは言う迄もありません。

 しかし簡単にそうはいかない故に、あえて生鮮性が問われることになるわけです。

 企業活動においては生産性こそが最大の力であり、これが良好であってこそ、利益を上げていくことができるのです。
            
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そもそも国会議員は生産性に見合うのか?




そもそも今回生産性が問題になったのは一人の女性国会議員がLGBTは生産性が無い、と発言したからです。

 ではそう発言した国会議員はどうなのでしょうか。はたして胸を張れるほどの生産性を上げているのでしょうか。

 国会議員は年収が2000万円にも及ぶ高額所得者です。高額所得者なら、それにふさわしい生産性が必要です。つまり手にしている報酬にふさわしい生産性です。

 でも残念ながら、日本の国会議員が高い報酬にふさわしい生産性を上げているとは決して言えないのです。

 それを証明するのが、上にある朝日新聞「声」の欄の読者の意見です。

2018年8月13日月曜日

丼物は速く食べれて便利だが、はたして栄養価は?



丼物についてある作家が言っていること


 忍者小説で有名な作家(故)山田風太郎のエッセイ集を読んでいると、丼物(どんぶりもの)についてこんなことが書いてありました。

≪鰻丼が栄養がないとは言わない。なるほど鰻そのものには栄養があるだろう。しかし丼となるとどうだろう。一般に丼などという」食事は、いかに少ないおかずで飯を食うか、という工夫から考え出されたものではあるまいか。こころみに丼の上にのっているものを、別の皿にとりわけてみるがいい。いわんや、ちらし鮨においてをやである≫。

 昼食などで普段何気なく食べている丼ものですが、そう言われてみればなるほどそうかもしれません。氏が指摘するように、どんぶりのご飯の上に乗っているものは、お皿に乗せてみないまでも、それほど量が多いとは思えません。


丼物でご飯に乗せられているものをお皿に並べたら量は知れている


 ちらし寿司や海鮮どんぶりは女性の好きな食べ物の一つです。おいしいだけでなく、ご飯の上に乗せられた寿司ネタの見た目がきれいなのが好きな理由だという人が多いようです。

 でも見た目の良さはともかく、栄養の方はどうなのでしょうか。

 たしかに寿司ご飯の上に乗せられたお魚の切り身はきれいです。しかし量的には決して多いとは言えません。

  器が小さいので、いかにもたっぷり乗っているように見えますが、これをお皿に移し替えてみますと、その量に少なさが分かりますが、決してこれだけで栄養分がじゅうぶんとは思えません。

  ちらし寿司だけではありません。丼物にしても同じで、ご飯の上に乗っているおかずの量は知れています。狭い器の上に積み上げられていますから、見た目には多く見えますが、お皿に移し替えてみるとその少なさがよくわかります。

 それもそうかもしれません。そもそも丼物とはおかずをたくさん食べるために作られたものではないからです。


丼物は少ないおかずで飯を食べるために工夫されたもの


ちらし寿司も含めて、丼物は

第一に早く食べれるように
第二に少ないおかずでご飯が食べれるように
第三はあまりものを浮かく活用するために

考案された食べ物なのです。



丼物の栄養を比較してみると



                                                         エネルギー     その他の栄養素


かつ丼             800        ビタミンB1
牛丼              780        亜鉛          
天ぷらどんぶり            600        ビタミンB12K      
親子どんぶり             550        ビタミンK
うな丼             530        ビタミンA,D
中華丼             490        ビタミンD  
鉄火丼             420        ビタミンD、ナイアシン  
 


 上の表で分かるようにかつ丼と牛丼を除いては丼物のカロリーは総じてそれほど高くはありません。中でも栄養満点と言われているうな丼のカロリーが530しかなく、順位が下位なのは意外です。

 中華丼や鉄火丼にいたっては、500カロリーを切っているのですから、これだけでは食事としてはカロリー不足と言えるかもしれません。   

2018年8月9日木曜日

ある女性作家のエッセイ集を読んで疑問に思ったこと


小説は上手と評判の作家なのにエッセイには難点が多い


 直木賞受賞のある女性作家のエッセイ集を読みました。人気のある作家ですが、わたしは小説を含めこの方の作品を読むのは初めてです。読むきっかけになったのは何かの本に、この作家の作品は韓国で人気があり、多くの作品が韓国語に翻訳されていると書いてあったからです。

 韓国で人気があるというのを知って、なぜだろう、どんな作風なのだろう、と興味が湧いたのです。

 著者はいわゆる二世作家で父親も作家として有名な方です。人気が親の七光りでなければいいが、と思いながら読んでみたのですが、文章の上手さは垣間見えるものの、何かと欠点が目に付く作品でした。

 以下で書くことは決して悪口や、あら捜しが目的ではありません。そうでなく、いかに直木賞受賞作家とはいえ、小説はともかくエッセイも上手とは限らず、それゆえにこれほどの作家でも一冊のエッセイ集をスマートにまとめるのは簡単なことではない、ということを理解していだけたら、思って書いたものです。

 なお今回は作家名、作品名とも、あえて出さないことにします。



疑問点1・文中に括弧書きがやたら多い


 小説やエッセイなどで、文中に説明のために、カッコ書きを入れている例を時々見ます。しかしこれを多用すると邪魔になるだけでなく、文章の美観を阻害します。にもかかわらず、この作家の文章にはやたら括弧書きが目立つのはなぜでしょう。括弧内の部分を文中にうまく収めることはできないのでしょうか。作家ならそれぐらいの技術はあるはずです。

疑問点2・発音によるカタカナ表記に違和感 ・ボリューム ⇒ ヴォリウム


 カタカナ文字を使うのは仕方がないにしても、例えばヴォリウムという表記がありますが、これは一般的にはボリュームと表記するのが普通です。著者にすれば発音による正しい表記のつもりでしょうが、読者としては見慣れないこともあって、不自然に感じるのは否めません。スマートさを出そうとする意図があるのかもしれませんが、逆にダサいととられかねません。

疑問点3・単なる勘違いにしつこくこだわるのはおかしい


 著者は何かの本に「押し込む」という表現があったのを見て、この表現はおかしいのではないかと、気になって仕方がありませんでした。あまり気になるので知り合いの編集者に訊いてみると、やはりおかしいという返事が返ってきました。

 しかし著者と編集者の両方ががおかしいと思い自著のエッセイのテーマにまでとりあげた「押し込む」という表現は、一般的にもよく使われており、何らおかしいことはないのです。これをおかしいと思うのは、明らかに著者や編集者の勘違いなのです。

 あんのじょう後になって「押し込む」が正しかったと認めています。ここで不思議に思うのは、それほど気になるのなら、なぜ疑問を感じた時点で、ネットや辞書で詳しく調べてみなかったのでしょうか。そうすればエッセイに取り上げるまでもなく、疑問はたちどころに解消したはずです。

疑問点4・バターミルクの意味、なぜネット検索で調べないのか


 著者が小説を読んでいて、その中に出てきたバターミルクというものが出てきましたが、それを単にバターを入れたミルク系の飲料だと思っていました。ところが後日、別の小説を読んでいて分かったのですが、それは誤解で、まったく別のものであることに気づきました。

 これについてもはっきりしない時点でインターネットで調べれば疑問は即解決できたはずです。なぜ疑問解消までにそれほど時間を要したのかまったく理解できません。これでは作家としての情報収集能力が疑われます。

疑問点5・「偶に」「十全に」のようなあまり馴染みのない言葉をなぜ使う


文中で使われている「偶に」と「十全に」という二つの単語が気になりました。どちらも一般的にあまり使われていないのに、著者はなぜ気軽に使っているのでしょうか。

「偶に」は「たまに」と書くのが一般的ですし、「十全に」は今では古くさい感じがします。

疑問点6・日常的なテーマは切り口が悪いとつまらない作品になる


 はっきり言ってこのエッセイ集はよい作品とは言えません。その最大の理由はテーマに日常的なことが多すぎることです。

 日常的な事柄をエッセイのテーマにするのなら、よほど切り口に気を付けないと、読者にとってはつまらない退屈な作品になりかねません。どうでもいいようなことを書いている、と思うからです。


疑問点7・編集者はなぜ修正しないのか


 それにしても素人が読んでもこれだけ多くの疑問点が見つかるものを、いったい編集者は何を見ているのでしょうか。

 一般的に考えて、出版物は著者と編集者が共同で作り上げるのが普通です。したがって著者にミスがあっても、編集者の手によって修正されますから読者の目につくことはほとんどないのが普通です。

 しかし、今回のように、数多くの欠点が読者の目につくようなことがあれば、校正に携わった編集者の資質を問わざるを得ません。


2018年8月6日月曜日

それ以上でもそれ以下でもない、という表現に違和感


「それ以上でもそれ以下でもない」は、なぜうっとうしく聞こえるのか?


 聴いてしっくりこなかったり、違和感を感じたりする言葉がありますが、「それ以上でもそれ以下でもない」という表現もその一つです。

 この言葉に違和感を感じるのはいったいなぜなのでしょう?、ここではその理由について考察してみました。


それ以上でもそれ以下でもないの意味とは


 物事がちょう言葉どおりの状況であり、他に特別な意味合いが含まれていないさま。言い過ぎでもなく、言い足りていないわけでもないさま、などを意味する表現

Weblio辞書の説明)


 また別の辞書にはこうあります。

 それ以上でもそれ以下でもない、は「ちょうど」を表すのに使われる日本語の言い回しである。

 物事がちょうど言葉どおりの状況であり、他に特別な意味合いが含まれていないさま。言い過ぎでもなく、言い足りていないわけでもないさま。などを意味する表現。


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持って回ったところがキザに聞こえ、うっとうしく感じる


 持って回った言いかた、と言われる表現がありますが、これは何を言いたいのかよくわからないだけでなく、聴いてうっとうしいばかりか、うさん臭く感じることさえあります。

 そうしたものの一つに「それ以上でもそれ以下でもない」という表現があります。

 はっきり言って個人的にはこの言葉は好きではありません。というより、はっきり嫌いと言った方が良いかもしれません。

 この言葉の何がきらいなのかと言えば、もって回ったとろろがキザに聞こえるからです。それだけでなく、何を言いたいのかピンときません。

 発言者はこう表現すれば知的でカッコいいとでも思って使っているのでしょうか?

 でも聴く側にとっては、違和感がありうっとうしいと感じるだけなのです。


それ以上でもそれ以下でもない、を言い換えると


「それ以上でもそれ以下でもない」は、ズバリそのもの、という状態を言い表すときに使う言葉です。

 つまり、それだけのもので、それ以外のことは含まれていない、ということを言っているのです。

 例えば私の仕事は医師であり、それ以上でもそれ以下でもありません。というのは、医師としての仕事をまっとうするだけで、職務以外の余分なことはしないということを暗に示しているのです。

 したがってこれを言い換えれば、私は医師です。したがって医師としての職務を果たすだけです。となります。


「ただそれだけのこと」と言えばすむこと


 それ以上でそれ以下でもない、は持って回った表現です。それが聴く人をイラつかせてうっとうしい気持ちにさせるのです。

 言葉づかいはなるべく簡潔で分かりやすくなければいけません。

 それ以上でもそれ以下でもない、と言わずに。ただそれだけのことです。と言った方が、スッキリしているうえに、相手に抵抗なく理解されるのではないでしょうか。






2018年8月3日金曜日

男性には小気味よく聞こえる若い女性のため口 ・ ため口もまんざらではない

 

ため口はフレンドリーで親しみやすい


 最近のテレビで若い女性のため口言葉によるCMに時々出会います。

 ため口はどちらかと言えば礼儀にかなわない言葉づかいです。でもこれがなかなかフレンドリーで親しみやすく感じるのはなぜなのでしょう。

 ため口とはいったいどんな言葉づかいを言うのでしょうか。今日はこれについて少し考えてみたいと思います。

 そもそもため口とはどのような意味なのでしょうか。まずそれから探っていくことにします。

 ため口について、Weblio辞書と日本語俗語辞書には、それぞれ次のように説明されています。


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タメ口

読み方:ためぐち
敬語や「です」「ます」などの丁寧体含まないような話し方総称

特に、目上相手年上相手に対して同年齢の友人接する時と同じような話し方をすることを指す場合が多い。

「タメ口でしゃべる」「タメ口でいいよ」などと使われる。

Weblio辞書)

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ため口とは?

 タメ口とは「対等」「同じ」を意味する俗語『タメ』に『口(口ぶり)』をつけたもので、対等な言葉使い、つまり友達口調を意味する。

『タメ』は元々賭博用語だが、これが不良少年に広まる過程でタメ口という言葉は生まれた。

 こうして当初は不良少年が好んで使ったが、1970年代末のツッパリ・ブームで若者全体に広まる。

 タメ口は後輩など目下の者に「タメ口でいいよ」といった好意的なものから「なれなれしい言葉使い」という意を含み「タメ口きいて(使って)んじゃねえぞ」と敵意を表すものまで様々なシーンで使われる。

(日本語俗語辞書)


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ため口はマナー違反! でも親しみやすい


 上の二つの辞書の説明でもわかるように、ため口言葉は、です、ます、などの丁寧な表現を使いません。

 話す対象が目上や年長の人でも、一向に気にすることなく、同僚や友人のような砕けた口調でな成します。

 礼儀に反すると言えば、そうかもしれませんが、反面、なんとも言えない親しみやすさがあります。(親子の会話のような)


女性タレントのため口のCMは男性を惹きつける


 上でも書きましたがテレビCMの若い女性タレントのため口による語り口は男性にとってフレンドリーで親しみやすく感じます。

 たとえば最近よく流されているヤクルトのCMがあります。

 タレントの名前は川口春奈さんと言います。このCMで、彼女が最後に発する「飲む?」という言葉のインパクトは実にすごいものがあります。

 何がインパクトかと言えば、その表情と言葉のかわいさです。美しさの中にもあどけなさを残している表情と「飲む?」というため口言葉が見事にマッチしているのです。

 いうまでもなく、このCMの成功はフレンドリーなため口言葉を使ったことにあります。

 CMのため口言葉の成功例をもう一つ上げましょう。それは日本テレビの「いってQ」に出川とコンビで出ている河北麻友子です。

 出川と会話をするときの彼女のため口はまさに一級品と言えます。

 年長で年上の出川に対して、何ら敬語を使わないばかりか、「バカねーそんなのだめよ」とか「はやくしなさいよ」など、言いたい放題です。

 でもそう言われる出川は一向に気にする様子もなく、喜んで彼女に対応しています。

 また視聴者にはこのやり取りは、この上なく小気味よく感じます。

 これもため口の効用に違いありません。


ため口の効果を実際に体験したことがある


 以前いた職場に客との電話でため口で喋る社員がいました。まだ20代の若い女性です。

 電話の相手は大事な客なのに!、いつも馴れ馴れしいため口で話すのです。

 上司であった私は、注意する立場にあったのですが、その女性すこぶる客受けが良いのです。これが男性だったら苦情の一つもあっても不思議でないのに、彼女には苦情どころか、誕生日にはプレゼントを贈ってくるほどなのです。

 これでは注意などできるはずはありません。会社の業績のためにも私は黙って静観することにしましたが、、何のトラブルもないどころか、彼女の営業成績は抜群でした。


ため口を心理学的に考えると


  ため口を使う人は、それによって相手との距離を縮めようとしているのです。

つまり敬語を使えば堅苦しくなり親しみがわかないと考え、あえて礼儀を無視するのです。

 それによってフレンドリーな雰囲気を作り上げ、良好なコミュニケーションを図ろうとするのです。

2018年8月1日水曜日

ウナギの値段が高騰しているが ・ ウナギ料理は本当に栄養満点なのか?

土曜丑の日のウナギは、バレンタインデーのチョコや節分の恵方巻と変わらない



土用の丑の日にウナギを食べる習慣はバレンタインデーのチョコレートや節分の恵方巻などとあまり変わるところはなく

要は商売人が庶民にウナギを食べさせようと考えたアイデアです。

ただ始まったのが江戸時代と少し古いだけに人々はこの習慣にすっかり慣れてしまっているのです。

江戸時代と言えば、今のように栄養豊富な食品が多くなかった時代です。それ故に人々は暑い夏を乗り切るための栄養補給にウナギに目が行ったのは分かります。

でも今は違います。ウナギでなくても栄養満点な食品は溢れています。

なにも人々がこぞってウナギに集まることはないのです。


ウナギを食べると精がつく、というのは本当か?


精力回復には亜鉛が効果的と言われています。ではウナギにそれが多く含まれているのでしょうか。

確かにウナギにも亜鉛は含まれています。しかしウナギより亜鉛がたくさん含まれている食品は他に多くあります。

例えば牡蠣煮干しするめカニ缶などです。これらにはウナギを凌ぐ亜鉛が含まれています。

これでわかるように特にウナギが優れていることはないのです。

この点から見ても、ウナギを食べれば精がつくとは限らないのです。

精力だけを考えればウナギより優れている食品はゴマンとあります。

ウナギの食べ物で代表的なのは「うな重」ですが、ご飯の上に乗せられるウナギの量はたかが知れており、あの程度食べて精がつくとはとうてい思えません。


うな丼やうな重のウナギだけをお皿に乗せてみると量は知れている


うな丼やうな重にはご飯の上にウナギが載っていますが、その量はだいたい120~150グラム程度ではないでしょうか。

150グラムと言えばたかが知れた量です。お皿に乗せてみれば量の少なさがよく分ります。

たかがこれだけの量をご飯と一緒に食べて、はたして栄養満点で精がつくと言えるでしょうか。

うな重に比べて、例えば焼き肉を考えてみましょう。

この場合は肉を次々に網に載せて、手当たり次第食べていきます。

両社を比べても、うな重のウナギの量がいかにも少ないかがよくわかります。

この点からも、うなぎが精力がつく代表的な食べ物だとは思えません。


ウナギより豚肉の方が栄養のバランスが良い


ウナギは確かに栄養価の高い食べ物です。しかしひとつだけ大きな欠点があります。それはビタミンCがまったく含まれていないことです。

したがってウナギを食べた後は他の食品でビタミンCを補わなければいけません。

それに比べて豚肉はどうでしょうか。ウナギに比べれとカロリーは低めですがビタミンCをはじめ、ウナギを凌ぐ多くの栄養素が含まれています。

特にひれ肉やもも肉には疲労回復果のあるビタミンB1が多く含まれています。

本土より暑い沖縄で豚肉がたくさん消費されていることを見ても、夏の暑さ対策に効果的な食品であることがよくわかります。

では豚肉にはどんな効能・効果がある成分が含有されているのでしょうか?

意外にも予想したより低カロリーです。豚肉と、牛肉を同じ部分の部位で比較すると、豚の方がカロリーは低めです。

特に「ひれ肉」「もも肉」の部位には、美肌効果・疲労回復、夏バテに効果がある「ビタミンB1」が最も多く含まれます。

暑い沖縄で豚肉がよく摂取されているのも理解できます。


夏にウナギ、ウナギと騒げば値段はますます高騰する


土曜の丑の日に限らず、人々がウナギを特別な栄養食品と考えて珍重すれば、ウナギの値段は上がるばかりです。

需要が増えれば供給が追いつかず不足するからです。不足すれば値段が上がるのは自明の理です。

したがってウナギに値段をひと昔前のように正常なものに戻すには、暑い夏になっても決してウナギ、ウナギ、と騒がないことです。