2011年5月4日水曜日

このデータに注目!・「人のよさ」で日本人はランキング第8位



今回問われている「人のよさ」というのは日本人がよく揶揄される「お人好し」という意味ではなく、人間性が良くて「信頼するに足る」という真の意味での人の良さである。

そういった意味での日本人の「人のよさ」は世界の国々と比較していったいどうなのであろうか。

この調査は世界数十カ国の大学・研究機関の研究グループが参加し行われたもので、各国ごとに18歳以上の男女1,000サンプル程度の回収を基本とした個人単位での調査をもとにしたものである。
 
ここでは「この国の人は信用できるか」という質問に対する回答を基本にデータを作成している。

したがって一応「信用できる」という回答比率が高ければ「人がよい」ということになる。

もちろん「人がよい」と答えても、別の質問には、「用心する必要もある」と答えているケースもあるので、あくまでひとつの目安に過ぎない点には留意しておかねばならないだろう。

妥当だろうか?日本の順位

対象国は世界60カ国であり、「信用できる」という回答比率の高い順に、デンマーク、スウェーデン、オランダ、フィンランド、中国、イラン、インドネシア、日本、アイスランド、インド、ベトナム、北アイルランド、ベラルーシ、エジプト、カナダ、米国、アイルランド、スペイン、ドイツ、イタリア、オーストリア、ベルギー、英国、韓国、ヨルダン、ウクライナ、ナイジェリア、ブルガリア、リトアニア、チェコ、ルクセンブルク、バングラデシュ、ロシア、イスラエル、チリ、プエルトリコ、エストニア、ハンガリー、モロッコ、メキシコ、スロベニア、フランス、ギリシャ、マルタ、クロアチア、セルビア・モンテネグロ、トルコ、ポーランド、ラトビア、ベネズエラ、アルゼンチン、スロバキア、南アフリカ、ポルトガル、ジンバブエ、ペルー、ルーマニア、フィリピン、ウガンダ、タンザニアとなっている。

順位について疑問に思う国もある

「信用できる」という回答比率は、デンマーク以下、北欧諸国及びオランダが上位4位を占めているのが目立っている。これに中国、イラン、インドネシアといった途上国が続き、日本は第8位である。

日本以下の国は、「だいたい信用できる」より「用心するにこしたことはない」の回答率が上回ってい
る。
 
「信用できる」という回答比率の低い国々には、アフリカ、南米、アジアの途上国が多いが、これらの国で人がよくないとは、必ずしも言えない。

むしろ、他者に対して用心しなければならない社会環境であるからに過ぎない場合が多いと考えられる。

このデータに少し疑問をもつとすれば「人がよい」の5位と6位に挙げられている中国とイラン(国名に下線)である。

この両国を日本人だけの目で見れば決してここまで高順位になるとは思えないのだが・・・。

(2007年2月26日収録)
インターネット「社会データ図録」参照

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