2018年5月26日土曜日

愛校心がない人は不幸、というのは何故なのか?

同窓会やっていますか?


街角で時々同窓会帰りらしい年配の人たちの群れを見ることがありますが

そうした時いつも思うことがあります。

それは、この人たち、どうしてこんな歳になっても学生時代の友達とこれほど睦ましく付き合えるのか、という疑問です。

愛校心はいつ、どのように育まれるのか


仮に愛国心、愛社精神、愛校心、この三つのうちで、あなたはどれが一番強いですか?と尋ねられたら、最も多くの答えが集まるのは愛国心でも愛社精神でもなく、最後の愛校心ではないでしょうか。

でも人としては三つのいずれも大切なものですが、なぜ愛校心が一番になるのでしょうか。

その最大の理由は愛校心は育まれる年齢が早いからです。なぜなら愛校心は学校に対して抱く愛情だからです。

学校は誰もが幼少時から通い始め、青年期を経て成人になるまで長い期間所属します。この長い期間に育まれるのが愛校心だからです。

一方愛国心はどうでしょう。こちらの方は学校より長く、生まれてすぐに所属します。

と言うことは愛校心以上に強いのが当たり前のように思えますが、国民が国を愛するのは当たり前のこととも考えられ、あえて言うまでもないことですから、ことさら取沙汰されないのではないでしょうか。

それにナショナリズムと言う言葉があるように、愛国心を強調すれば偏っているともとられかねない風潮があるからかもしれません。

もう一つの愛社精神はどうなのでしょう。こちらは、仕事で所属する職場についての愛情です。

これについては仕事に関係することで愛情の有無には個人差があり、愛国心や愛校心と同列に論じることはできません。


愛校心の有無は同窓会サイト「ゆみとま」の会員登録数を見ればわかる



インターネットには「ゆびとまと」いう同窓会サイトがあります。知る人ぞ知る名の通った歴史のある人気サイトです。

このサイトには日本全国の小学校、大学までがすべて網羅され、各々の学校の会員登録数が明記されています。

このサイトの主な目的は同窓生のネット上での交歓です。つまり、同窓生がネットを通じて近況などを語りあうのです。

このサイトで注目すべきは学校による会員登録数の違いです。

卒業生の数は学校の歴史、学校の規模によって異なります。つまり歴史が長く規模の大きい学校ほど卒業生の累計は多くなると考えられます。

と言うことは、歴史の古い卒業生の多い学校ほど登録数は多いはずです。でも実際はそうとばかり言えないのです。


「ゆびとま」の会員数は学校の偏差値で決まる


仮に高等学校を例に挙げてみましょう。今の高等学校で創立から100年を超えるところはそれほど珍しくなく、全国を見渡せば数えきれないほど多くあります。

言うまでもなくそうした歴史の古い学校ほど卒業生の数が多いのは当然のことです。

この事実を前提にして上述の同窓会サイト「ゆびとま」を見てみましょう。

前述したようにゆびとまはネット上での同窓生の交換サイトです。これに登録すれば自分が卒業した学校の同窓生(卒業生)と交換できる便利で有り難いサイトです。

同窓生と交換するには、できるだけ多くの卒業生がサイトに登録していることが望まれます。

したがって当然のことながら、創立100年以上の歴史の古い学校ほど有利になるはずです。なぜなら卒業生の数に比例して登録者の数も多いと予想されるからです。

しかしそれは甘い考えで、残念ながらゆびとまの登録者数は卒業生の数に比例しないのです。

比例するのは卒業生の数ではなく、偏差値なのです。それを証明するために並べたのが下のデータです。

これは私が住んでいる姫路市の公立高等学校のリストですが、学校名の右側に二つの数字を並べています。初めの数字が偏差値で次がゆびとまの登録数です。

これを見て歴然と分かることはゆびとまの登録数が偏差値の順になっていることです。

偏差値が(70・72)で一番高い姫路西高等学校はゆびとまの登録者が892でトップです。逆にそれが(43)と最も低い姫路別所高等学校の登録者は144名にしかすぎません。

兵庫県姫路市の公立高等学校


学校名           偏差値   ゆびとま登録者数               

網干高等学校           (51)      200
香寺高等学校           (50)      143
飾磨工業高等学校         (46)       72
姫路工業高等学校         (48・55)    207
飾西高等学校           (59・62)   354
姫路商業高等学校         (51・55)    188
琴丘高等学校           (57)      281
飾磨高等学校           (51)      193
姫路高等学校           (64.66)   424
姫路西高等学校           (70・72)   892
姫路東高等学校           (67)      616
姫路別所高等学校          (43)      144
姫路南高等学校           (59)      392

(注)家島高等学校は離島にあり、条件が異なるため除外しています。

何が愛校心を育むのか


愛校心を育むのは、通った学校の教師と友達です。すなわち通った学校での良い先生や良い友達が愛校心の源になるのです。

このことを基本にして考えれば上の高等学校のリストにある数字の意味がよく理解できます。

上のリストによれば、ゆびとまの登録者数は偏差値に比例しており、高い学校ほど多く、低いほど少なくなっています。

これは偏差値の高い学校ほど良い教師や友達に恵まれることを意味していることに他なりません。


愛校心がある人とない人の違いはどこにあるのか

愛校心のあるなしは人によって異なります。ではその違いがどうしてできたかと言うと、原因の多くは学校での良い先生や良い友達に恵まれたかどうかにかかっています。

と言うことは愛校心のある人は先生や友人に恵まれた人で、逆に愛校心のない人は、それらに恵まれなかった人たちなのです。

これを一言で言えば良い先生や友達に恵まれた人とそうでない人の違いです。


これは驚き!年に7回も同窓会に行く人がいる


これは余談かもしれませんが、作家・浅田次郎は多いときで年に7回も同窓会に出席したことがあるそうです。

氏は中高一貫の学校に通ったのですが、生徒同士の結びつきが非常に強く、卒業して30年以上たつ今でも頻繁に同窓会が開催されており、毎回必ず出席しているそうです。

それにしても同窓会が年に7回とは凄いことです。皆さんはいかがですか?








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