2018年12月4日火曜日

メディアが伝える数字に納得できますか?


冬のボーナス⇒平均95万円
 
新聞のニュースに今年の冬のボーナスは平均で95万円になると載っていました。

これを見て内心穏やかでない人は多いのではないでしょうか。なぜなら自分が貰う金額と大きくかけ離れているからです。
 
サラリーマンのたいていの人は1回のボーナスの平均は50万円前後と思っているはずです。それが95万円というのですから、思惑とは倍近くも違うのです。
 
しかしこの95万円という数字はいったいどこから出てきたのでしょう。おそらく大企業の平均を言っているのでしょうが、それにしても少し多すぎます。

そうなのです。この金額は公務員やごく少数の大企業社員の金額なのです。圧倒的に多い中小企業では、この半分もあったらいいところなのです。
 
この数字を見て心穏やかでない皆さん。どうか下の記事を読んで気をしずめてください。
 

(参考記事)ボーナス“過去最高”報道に違和感「上級国民の平均額を知らされたところで

https://nikkan-spa.jp/1528477


カルロス ゴーン氏の年収⇒10億円+10億円

ニッサンのゴーン氏が逮捕されたというニュースは誰にとっても衝撃的なことに違いありません。気の毒に思う一方、この方の年収の額には納得できない人も少なくないはずです。なにしろ年棒が20億円というのですから。

とはいえこの金額をグローバルスタンダードで見てみるとどうなのでしょうか。はたして桁違いの金額なのでしょうか。
 
海外に目を向けてみると、驚くなかれ、ゴーン氏の報酬は日本では群を抜く高さだとはいえ、アメリカに当てはめてみると、なんと50位にも届かないのです。
 
下は最近東洋経済オンラインに掲載された記事です。

(参考記事)米国企業トップの2017年役員報酬ランキング



1億円以上の資産⇒120万世帯

これもまたショッキングな数字です。資産1億円もそうですが、120万世帯という方が衝撃的です。
 
120万世帯は日本の総世帯に対してどれくらいの比率になるのでしょうか。
 
日本の総世帯数は約5000万です。とすると120万世帯は2.5%になり、全体の40分の1になり。つまり自分の周りの40世帯に1世帯が1億円以上の資産を持つ富裕層ということになります。
 
これを多いと思うか、少ないと思うかは考えようです。つまり、40世帯に1世帯も、と考えるか、40世帯のうちほとんどの39世帯がそうでない、と考えるかの違いです。


1回のディナー⇒8万円

日経新聞に「18万円も、今どき富裕層のディナー事情(日経MJ」という記事が出ていました。

食べたら数時間後には排泄してしまう食べ物に1回8万円も、これを驚かないで他に何を驚けばいいのでしょうか。
 
どんな富裕層か知りませんが、これはお金の無駄遣いそのものです。言い換えれば賢い人のすることではありません。
 
人はお金がありすぎると馬鹿になるのでしょうか。この数字に関してはバカバカしくてうらやましい感じがしません。


上の記事で心乱された人は、これを読めば気が静まるかも

上の4つの数字は庶民にとってはショッキングそのものです。うらやましいを通り越して、ショックで気分が悪くなった方もいるかもしれません。
 
しかし何事も上を見るときりがありません。この際気を休めるために、世の中には大金持ちがいる一方、下の記事のようなお金に不自由している気の毒な方々もいるという現実を認識すれば気が収まるのではないでしょうか。



世の中には恵まれない人たちも少なくない

生活保護受給世帯⇒約164万世帯

この数字を見てまず気が付くのは,上に挙げた資産1億円以上の富裕層の数より多いという点です。
 
富裕層の全世帯数に対する比率は2.5%で全体の40分の1でしたが、こちらの方はその比率をはるかに上回るのです。
 
ということは、人のうらやむ富裕層より、同情すべき生活保護受給世帯の方が多いということになります。
 
こうした世の中の現状を知れば、自分の立場を嘆いてばかりはいられないと気づき、ホッと気が休まるのではないでしょうか。












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