2023年6月11日日曜日

年金生活Webライターの告白 ネットで稼ぐのは楽ではない シリーズ(1)~(4) (その3)




書いた記事、審査に通らなかった場合は

Webライターが書いた記事は発注者に納品されますが、その後どのように利用されるのでしょうか。

前項でも触れましたが、納品された記事は発注者によって厳密に審査されます。チェック項目は、文章構成、誤字脱字などの一般的なことはもちろんですが、それ以上に注意が払われるのが、コピペチェックです。

コピペがあれば記事としての価値が損なわれ、いわゆる欠陥記事になり、サイトなどに掲載することはできなくなります。

したがってこうした記事は苦情をつけてライターに返却します。もちろんこの場合の報酬は支払われません。

幸い当方が納品した記事にはコピペはなく、文章などの一部で修正依頼があったものの、大方は審査に通り、苦情付きで返却されるようなことはありませんでした。



自分の記事が20以上のインターネットサイトに載った

では発注者のチェックが終わり、無事審査に通った記事はその後どのように利用されるのでしょうか。

発注者がWebライターに記事を募集するのはたいていは商業目的ですから、集客手段として記事は自社サイトに掲載します。

とはいえライターに対してどのようなサイトに掲載したかなどと報告されることはありません。ではライターはどうしてそれを知るのでしょうか。それはライター自身が調べるのです。

記事を執筆したライターとしては、当然自分の書いた記事がどのように利用されているかは気になります。

はたして自分の書いた記事は役立っているのだろうか。そうだとしたらどんなWebサイトにどのような形で掲載されているのだろうかと気がかりなのです。


書いた記事をコピペチェックツールにかけると掲載サイトがでてくる

記事が掲載されたサイトを知るにはどうしたらいいだろうかと考えた結果、自らがコピペチェックツールを使って調べることを思いついたのです。

コピペチェックツールは記事発注者が記事のコピペの有無を調べるために開発されたものです。でもこれを逆手に取って記事執筆者が使えば、記事掲載先に到達できるのでは、と気づいたのです。

コピペチェックツールはいろいろ出ていて、ほとんどは有料なのですが、少ないとはいえ中には無料のものもあります。報酬の少ないWebライターが利用できるのは、もちろん無料のものです。

チェックのやり方は簡単です。自分の書いた記事をコピペチェックツールに入れチェックボタンを押すだけです。文章の長さにもよりますが、1分もすれば結果が出てきます。

チェックを終え、記事がネットのサイトに載っていれば、そのサイト名が出てくるのです。

このようにして調べてみたところ、当方の執筆した記事は、いろんな分野で、20件近いサイトに掲載されていました。

これを知って「自分の書いた記事がインターネットに役立っている」と思い、Webライターとしてのやりがいと満足感を得ることができました。



クラウドソーシングができて報酬は上がったが仕事はやりにくくなった

クラウドソーシングの登場でWebライティング市場は一変した

ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングの出現でどのように変わったかといいますと、まずWebライティング市場が拡大しました。

それは組織力や資金力にものをいわせて大企業も含めて多くの会社から集めた大量の案件を一気にWebライター募集に回してきたからです。

でも案件が増えたからといって喜んでばかりではいられません。なぜならスケールメリットを狙ったクラウドソーシング側が宣伝攻勢をかけてライター増員を図ったからです。

その狙いは当たり、募集案件規模拡大とともにWebライターの数も負けないほど増えたのです。

それも徐々に増えたのならいいのですが、一気に増えてしまったので過当競争が生じ、ライター同士の記事の奪い合い(記事争奪戦)が始まったのです。

このためWebライターがライティング案件を獲得するのが以前に比べてうんと難しくなったのです。



クラウドソーシングでライティングの仕事を獲得するのは至難のわざ

Webライターが苦戦を強いられるようになったのはライティング案件争奪戦だけではありません。

ライター数が増えたのを喜んだのはクラウドソーシング側です。売り手市場になって一気に優位に立ったと判断して、ライター募集条件を以前より厳しくしてきたのです。

そのためWebライターが募集に応募しても、なかなか審査に通らなくなったため、次第に募集件数を増やすようになりようになっていき、例えば、一度に10件~15件程度応募して、それでなんとか1件審査に通ればいい、という厳しい状況になってきたのです。

このようにクラウドソーシングで、1文字1円以上の比較的報酬の良い案件を獲得するのは至難のわざになってきたのです。


失敗に終わった報酬値上げ交渉

Webライターを始めた当初の報酬の平均が1文字0.8円ぐらいだったということは、このシリーズ(その1)でも書きましたが、そうした低い報酬も初めのころはいいとしても、慣れてくるにしたがって不満が生じてきます。

クラウドソーシングなどに1文字1円以上の募集がざらにあることを知ったのも原因です。

それで考えついたのは、記事発注者に対してのしての報酬値上げ交渉の試みです。勇気を出して「報酬を上げてほしい」と申し出たのです。

しかし厳しいビジネスの世界のことですから相手もしたたかなのはいうまでもありません。

5件以上の交渉に臨み、かろうじて0.2円程度上げてくれたところが1件だけ、という惨憺たる結果で、はっきりいってこの時の値上げ交渉は失敗に終わったといえるでしょう。

(その4につづく)



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