2024年5月4日土曜日

人生相談がおもしろくて好き


 新聞で人気のある記事の一つに人生相談(案内)があるが、いったいなぜ人々はこれを好んで読むのだろうか。

それは取り上げられるテーマが人の不幸に関したものが多いからではないだろうか。

いうまでもないが、「人の不幸は蜜の味」という諺があるように、人はとかく他人の不幸話を聴くのが好きな動物である。

これを読むことで他人の不幸に触れ「世の中には不幸な人が多いものだ」とか「こうした人たちに比べると自分はまだ幸せな方だ」などというふうに感じて、生きる希望を繋ぐことができるから、なのではないだろうか。


インターネットのない時代は新聞がメディアの中心を占めていた


今はネット全盛時代でインターネットを使ってニュースをはじめと様々な情報に触れることができる時代である。


一昔前だと新しい情報に触れるためのツールと言えば、テレビ、ラジオ、新聞が主であった。


中でも新聞はニュースや新しい情報だけでなく、人生相談をはじめとした様々なコラム記事や、人気作家の連載小説なども掲載されていて、読み物として非常に充実している。


したがって人々はこぞって新聞を購読し、月々4千円前後の費用がかかっても、それに見合う価値はじゅうぶんあると人々は考えているのだ。


かくして朝日、読売新聞をはじめとして、5大紙と呼ばれる各新聞はすさまじい発行部数を誇って、長い間メディアの中心の座を占めていたのだ。


人生相談を読むだけが目的で新聞を購読する人もいる


上で書いたように新聞はニュースや新しい情報を人々に届けてくれたが、それだけでなく様々なコラム記事があるが、中でも人気があるのが人生相談(案内)と呼ばれる人々の悩み事の相談に乗ってくれる記事である。


上でも書いたが、この記事は非常に人気がありファンが多く、他の記事はどうでもいいが、「とにかく、これだけはどうしても読みたい」と、これをを読むことだけが目的で新聞購読を続けていた人も珍しくなかったくらいなのだ。


人気のある人生相談は


人生相談は色々な媒体で人々に届けられているが、最もよく読まれているのは新聞に載せられたものではないだろうか。


その新聞だが、大新聞5紙(朝日、読売、毎日、産経、日経)にはタイトルこそ違えど、それぞれに人生相談の欄がある。


世の常として、数があればランクがつくのだが、5紙の中で最も人気があるのが読売新聞のもので、他の4紙は人生相談と呼んでいるが、この読売だけは「人生案内」と命名している。


この名前の違いも人気が出た一因かもしれない。



最近の相談のテーマを見てみると


下に並べた30タイトルは読売新聞オンラインで紹介された、同紙の人生案内の最近のテーマ一覧です。


いかがですか、これらのタイトルを見ただけで食指が動き、読んでみたいという気が起きるのではないでしょうか。


(読売新聞人生案内 最近の悩み30タイトル)


・子どものため妻の不倫を認めたが…

・夫に弁当作ったら、貯めた小遣いで散財

・不倫続ける夫、仕返ししたい

・妊活の後に夫婦生活なし、再開したい

・長い単身赴任の後、妻が「復讐する」

・定年間近の夫に絶望、心が冷え切って

・夫に嫌気…でも離婚は不安

・定年した夫が苦痛、生きる気力も失う

・コロナ禍で妻と家庭内別居

・夫は実家暮らし、将来に不安

・「お前を信じたことはなかった」という夫

・義母から守ってくれない夫に怒り爆発

・夫はゲイ…愛されず苦しい

・過去を反省、妻の気持ち和らげたい

・ケチな夫、生活費をくれない

・夫から「ダメ人間」呼ばわり

・話好きの夫、コロナ自粛で無気力に

・モノを捨てられぬ夫、理解不能

・コロナ下で風俗にはまった夫

・息子に抱きつく妻、やめさせたい

・心が通じ合わない夫、離婚すべきか

・夫のおならの臭い、我慢できない

・風俗女性と交際する夫、メールで発覚

・遺言書を作らない夫、夫婦生活もなし

・亭主を大事にしない妻、「元彼の方がすてき」

・再婚した夫との老後、希望がない

・バリバリ働いた夫がうつに、腫れ物に触るよう

・家を出て一人になりたい、パート女性

・がんの夫に余命を伝えず後悔

・コロナで酒量が増えた夫にイライラ


出典:読売オンライン(2024 5/1)


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