2011年10月4日火曜日

95歳まで生きるために ・ ”日本の知性”渡部昇一氏が提唱する25のアドバイス


渡部昇一といえばあの有名な「知的生活の方法」(講談社、現代新書)という大ベストセラーでも名を馳せた、現代日本の代表的な学者である。

最近、氏の著書の一冊である「95歳へ」というエッセイ集を読んだが、その本で驚かされたのは氏が所有する蔵書の多さである。

まず本職の英語学者としての研究書だけでも1万冊以上あるという。もちろんこれらはすべて原語で書かれている洋書である。

その上にさらに日本語の文献、書籍が3万冊以上あり、合計すると4万点以上の蔵書を所有しているという。

個人でこれだけの蔵書を所有する人が、今の日本で他にいるだろうか。

数えるだけでも大変と思えるほどの膨大な数であるが、皆さんはこの4万点の書籍の量というのがいったいどれぐらいなのか、想像がつくだろうか。

私が所有しているわずか千数百冊の量から推察しても、おそらく天井まで届くほど積んでも、2LDKぐらいのマンションの部屋が一杯になるほどの量ではないだろうか。

氏はそれらの本をきっちり整理するために、77歳(現在81歳)になったとき、新たに大きな書庫を作ったというから、これまたすごい。

その氏の目標は、95歳まで健康に生きることであり、そうするための生活の心構えを書いてあるのが「95歳へ」という著書なのである。

氏はこの本の終わりに、まとめとして、95まで生きるための25項目からなる生活についての心構えを述べている。

以下、長生きを目指すすべての人々の為に、その心構えを紹介することにする。

[基本的心構え]

○晩年は「賢明さ」より「楽しさ」が大切
○時間はたっぶりあるので焦らなくていい
○文科系の世界に生きがいを見つけるのが賢明
○「自分もああなりたい」という存在を思い出そう
○平凡な人の平凡な教訓が役に立つ

[自分のテーマを発見するには]

○自分の能力が生かされることは何か
○若い頃にやり残したことは何か
○何をしている時が楽しいだろうか
○願望は紙に書いて掛っておこう
○実現の手段は考えなくていい

[不安から脱出するには]

○心配性の人は水泳を習いなさい
○15歳に戻ったつもりでスタートしよう
○本当のあなたとは「あなたの意志」のことです
○自分の自由にならないことは諦めよう
○将来のことを考えて今日を生きなさい
○恍惚となる時間を増やそう

[さあ、トレーニングを⊥

○カラオケで記憶力を鍛えなさい
○毎日、音読する習慣を付けよう
○脳の活性化のために舌の運動をしよう
○「職務」を作って忙しく生きよう
○「歩行禅」で脳と足腰を同時に鍛えよう
○腹を減らして身体を刺激しょう
○真向法で身体を柔らかくしよう
○毎日、三〇分昼寝をしよう
○寝室を分けて一人で寝よう

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