2012年2月17日金曜日

原発で汚染されたプールの水、一箇所の除染に1500万円 ・ はたしてその方法と費用は適正なのだろうか?

原発で汚染されたプール

2月15日のNHKテレビのクローズアップ現代で原発で汚染されたプールの水除染についての特集番組があった。

この放送、内容が単なる除染方法の紹介だけなら人はそれほど関心を示さなかっただろう。

だが視聴者はその驚くべき額の費用については少なからずの関心を抱いたに違いない。

なんと一つのプールを除染するだけで、1500万円もかかったというのである。

いくらなんでもこれは法外な費用ではないだろうか。

業者によれば作業日数が10日かかり、除染のための機材費、材料費と人件費で合計1500万円だそうだ。

念のためにもう一度言うが、これはあくまで一箇所、一つのプールである。

しかしこれはどう考えても法外な費用である。

考えてもみればいい。通常だとプールの古い水は栓を抜いて流し出せばそれですみ、何ら費用などかからない。

どこのプールだってそれが普通だ。

ところが放射性物質で汚染されている水は流れる先の土壌などを汚染させる恐れがあるので流せない(これも信じ難い。はたして本当に流せないのであろうか、流す方法はないのだろうか)ので、除染するしか仕方ないというのが関係者の弁である。

だからと言ってたかが一つのプールの水の処理にに1500万円もかけていいものであろうか。

いかに人の健康にかかわることとはいえ、ものには限度がある。1500万円の費用などとんでもないことではあるまいか。

一ヶ所1500万円だとすると、10箇所で1億5000万円、100ヶ所だと15億円ではないか。普段だと"流してしまえばすむ水"の処理のために。

これについてあるブログは材料費も含んだその費用について次のように書いていた。

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今回の除染にはフェロシアン化鉄(紺青)というセシウムを吸着する物質を利用したそうですが、
これとは別のゼオライトという物質にも、原理的には同じ効果があります。

ゼオライトは多孔質の鉱石で、孔の大きさは0.5ナノメートル前後です。

ゼオライトであればこのような大がかりな装置は必要ではなく、小石大のゼオライトを使うか顆粒状のゼオライトをお茶パック等に入れてプールに撒いて1〜2日おいておくだけで除染ができます。

当社が販売している機能性ゼオライト「ゼオカルS」を使えば、「ゼオカルS」1kgで理論上では182400ベクレル吸着しますので

919Bq/リットルの水300トンの除染には、919*300*1000/182400=1512Kg約1.5トンの「ゼオカルS」をプールに入れておくだけで済みます。

「ゼオカルS」100gで3,990円ですから1.5トンで600万円と言うところでしょうか。

1.5トンの「ゼオカルS」の搬入と回収と処理を含めるともう少しコストはかかると思いますが、
1500万円にはならないと思います。

ゼオライトにセシウム吸着の効果があることは分かっていることですが、プールの水の除染にどうしてゼオライトを使わないのか、不思議です。

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