2011年1月21日金曜日

会社の朝礼 「社訓」や「社是」の唱和は今も健在なのだろうか・今は懐かしい電通 「鬼の十訓」


会社の朝礼といえば全員が起立して行う「社訓」や「社是」の唱和というものがある。

これは会社の理念や目的に対して社員の変わらぬ意思統一をはかるためと、もう一つは朝一番にその日の仕事に向かって気合を入れることにあるのだろう。

この唱和に当たっては元気のいい大きな声が求められ、間違ってもボソボソとした小さな声は禁物である。

特に営業関係の部署では、朝一番その日の営業活動に勢いをつけるという意味もあって、かなり気合の入った朝礼風景が展開されているようである。

以前の私が勤めいた会社のオフィス一階下のフロア—に住宅リフォームの会社が入っていて、そこでは毎朝9時前に朝礼が行われており、その様子が毎朝階段の通路を伝って聞こえてきたのだが、その凄まじいほどの声のボリュームはそれまで聞いたこともないほど強烈なものであった。

多分営業マンを対象とした朝礼であったのであろう。

大勢の男性社員が「会社の営業のスローガン」らしきものを唱和する声はビル全体に響き渡るぐらいの驚くほどの大声で、その中には時おり「怒声」や「罵声」も混じっており、聞くに耐えないぐらいの実にすさましいものであった。

さいわいその時間帯は私の会社は始業前であったのだがそうした過激とも思える階下からの声が聞こえてくると、オフィスいた私の会社の者は思わず苦笑を浮かべていたものだ。

さて、「社訓」とか「社是」の話となるとどうしても避けて通れないのはかの有名な広告会社「電通」の「鬼十訓」である。

これはまさに営業社員に向けた「訓辞の古典」と言えるほど随分前に作られたものだが、特に営業関係の仕事に携わるものにとって公開当時はバイブルと言っていいほど実に有益なスローガンであったのではないだろうか。

ではそれを下に挙げてみることにする。

電通鬼十訓
1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
                                    インターネット(社訓・社是)より

さて、どうでしょうか皆さん。

私自身は10項目の内2〜3項目はやや感覚的に今の時代にそぐわないと思われるものがあっても、2番、9番、10番にはすごく共感がわき、すぐにでも実行に移したいと思うくらいなのである。

ただこれが作られた時と現在では時代背景が大きく違う為、その他の項目の一部例えば5番、6番のように多少過激すぎる文節があり、そのメッセージが行きすぎた営業活動を生む下地になると思われる一面もある。

それはつまり、勢いあまって強引な販売とか無理な販売につながる恐があるということである。

したがって先ほど紹介したリフォームの営業会社の朝礼のような過激で、ともすれば反社会性をも感じさせられるようなものは、今の成熟社会にはそぐわないのではないだろうか。

こうした観点に立てば、特に社歴の古い会社にあってはその社訓、社是などがはたしては今の時代にふさわしいものであるかどうか、一度見直してみる必要があるのではないだろうか。

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