右のグラフは比較的新しい2007年度調査による世界の喫煙率を示したものである。
これを見てまことに嘆かわしく思うは依然として高い日本の喫煙率である。
昨年10月の値上げで少しは下がっているとしても、その率は微々たるものでグラフの順位を上げる要因にはならないだろう。
これを見るかぎりでは日本の喫煙率は世界の「ワースト4」に入るという最悪の状態ではないか。
何ごとにも国際比較に敏感で優位に立ちたがる日本人であるはずなのに「喫煙率」においてこうした低位に甘んじているのはいったいどうしたことなのだろう。
はっきり言って喫煙率が高いということは、文明の進化に逆行することではないのだろうか。
それを示すとおり文明が進んだ欧米諸国は、一律に低い水準にあるではないか。
先進七カ国のメンバーで欧米諸国に列して普段から文明国を標榜する日本であるのにどうして喫煙率が下がらないのだろうか。
タバコの値段を欧米先進国より低価格に据置いている政府が悪いのであろうか。
タバコ価格国際比較
国名 銘柄 価格
イギリス ベンソン&ヘッジス 1186円
アメリカ マールボロ 830円
フランス ゴロワーズ 773円
ドイツ ハーベー (HB) 644円
それとも「体に悪い」と思っているのに禁煙できない国民の意志が弱いせいなのであろうか。
今タバコによる国の税収は2兆円を越えるという。
タバコ税国際比較
・ 日本:300円(63%)
・ 米コロンビア市:449円(30%)
・ 米ニューヨーク市:983円(60%)
・ 英国:813円(76%)
・ ドイツ:511円(76%)
・ フランス:613円(81%)
巨額の財政赤字を抱えたいま、これだけの税収を失うことは大きな痛手だということは分かる。
でも別の考え方をすれば、喫煙率が下がれば健康になる人が増えて病院にかからなくなり、その分
医療費が減り、タバコ税の減収ぐらいは吸収できるのでないだろうか。
いずれもしても喫煙率が高いということは文明国家として誠に恥ずべきことである。
それに禁煙の進んだ諸外国から「意志をコントロールできない幼稚な国民」であると見なされかねない。
国は意を決して欧米並みの価格に引き上げて、なんとしても喫煙率「ワースト4」などという「汚名」は早急に返上しなければならないのではないだろうか。
最後に以前のブログでも挙げたことのあるアメリカ大手「タバコメーカー幹部」の言葉を載せておく。
「タバコだって、あんなものは吸わない。我々はただ売るだけだ。若者や貧しい人、ブラック、そして馬鹿な奴らに買わせるのだ」
(ディビット・ゴーリッツが面談した、レイノルズ社幹部の談話より)
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米国タバコ戦略「アクリコ日記」より
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