2018年6月26日火曜日

北海道を北の大地と呼ぶのはもうやめませんか




北の大地と聴いて、一瞬 どこのことか?と思った


テレビを見ているとき、出演者の誰かがふいに北の大地と言うのを聴いて、一瞬どこのこと?と思いました。

北の大地、ああそうか、北海道のことか、と気づいたのは、少したってからでした。

北の大地は以前に比べて今はあまり使われなくなったような気がします。

でもまだときたま使う人がいるらしく、久しぶりに耳にしたせいか、どこのことか、すぐには思い出せなかったのです。

はっきり言って今の時代に北海道のことを北の大地というのは、時代錯誤なのではないでしょうか。

北の大地という言葉には、海を隔てたはるか遠方の、広大な未開の地、というイメージが感じられます。これは今の北海道のイメージにそぐいません。

考えてもみてください。今や東京から飛行機に乗れば数十分で、それに既に新幹線も開通しており、1~2時間も乗れば簡単に行くことができるのです。


それに、今では地下鉄もあるし、ドーム球場もあります。

なのになぜ北の大地なのでしょうか。



北海道を北の大地と呼ぶのは、新幹線を「夢の超特急」、オールスターゲームを「夢の球宴」と呼ぶようなもの


北の大地と同じようなニュアンスを持つ言葉に、「夢の超特急」とか「夢の球宴」などがあります。

夢の超特急とは言わずと知れた新幹線のこと、また夢の球宴とはプロ野球オールスター戦のことを言います。

しかし、この二つの言葉、いま聞くとどちらも陳腐で古臭く感じませんか。

まず夢の超特急ですが、確かに新幹線が開業当時は列車としては人々を驚かすほどのスピードで、世界でも有数の速さを誇っていたかもしれません。

しかし、今や同じような列車は中国にも、韓国にも走っており、もはや何ら優位性はありません。

したがって夢の超特急という言葉はもはや死語になっています。

では夢の球宴の方はどうでしょう。これはもう夢の超特急以上に古めかしいにおいがします。

オールスターゲームはセリーグとパリーグの全選手の中からファン投票で人気選手が選ばれ、選ばれた選手でセリーグとパリーグが戦う試合です。

しかしこれがなぜ夢の球宴と言えるでしょうか。

こう言われた頃はまだテレビ中継も少なく、プロ野球選手を目にする機会が少なかった時代です。

それゆえに人気選手が一堂に会する試合を見るのは貴重なチャンスだったのです。

でもプロ野球中継が毎日放映されている今ではプロ野球選手は別に珍しい存在ではありません。

いくら有名選手が集まってやる試合でも、いまでは有難がって見る人はありません。

夢の球宴も今や完全な死語です。

北の大地はこれら二つと同列にある言葉なのです。



ネットには死語辞典というものがある


時代遅れなどで使われなくなった言葉を死語といいます。

北の大地、夢の超特急、夢の見る球宴などがこれに含まれるかどうかは定かではありませんが、これを調べる方法があります。

それは使われなくなった言葉を集めた死語辞典なるのものがネットにあるからです。

ここではまだ確認していませんが、気になる方は一度そちらで調べてみてください。

もし今はまだ載ってなくても、掲載されるのは時間の問題でしょう。



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