・これまで経験したことのない ような ・過去に一度も出会ったことの ないような ・いのちの危険がせまっていま す |
要するに「こんなのはじめて!」っていうこ
となのか
自然災害に対する人々の予防の気持ちをより
高めようとするためなのか、このところ天気
予報で注意を喚起するアナウンスの表現がオ
ーバーで過激になっていることが気にかかる。
たとえば「これまで経験したことのないよう
な」とか「過去に一度も出会ったことがない
ような」というふうなもので、いかにも今回
の天候が過去にないほどの大きな災害をもた
らすことを示唆しているのだ。
これはまさに脅しの他の何物でもないのでは
ないか。
それに、去年も一昨年も、もう何年も続けて
同じような表現の予報を流し続けているでは
ないか。
こうした予報も当たれば人々は納得するだろ
うが、たいていは外れることが多いのが問題
なのだ。
数日前にも台湾で起きた地震の影響で沖縄地
方に津波注意報が出されたが、水位は少しも
変化することなく、予想は見事な空振りだっ
た、こんなことが続いているせいか、最近
では「気象庁がまた例のオーバー予報を出し
ているぞ!」と、人々は辟易しはじめている
のだ。
要するにいつも予想を外しているのに、懲り
ることなくいつまでも同じような奇抜な表現
の予報を流していることに、人々は大いに不
満を感じているのだ。
こんなオーバーな表現の予報を流すぐらいな
ら、いっそのこと同じような意味を持ってい
る「こんなのはじめて!」という表現を使っ
たらどうだろうか。
例えば
《台風襲来》激しい雨と風 こんなのはじめ
て!とでもいうふうに
こちらの方が説得力だけでなく、ユーモアもあって、よほど人々に受けるのでなないだろうか。