2011年4月16日土曜日

図書館とは2種類の人々が集まる場所である

キリングタイムに余念のないオジサンたち

土日になると必ずといっていいほど通っている図書館であるが私が行くところは市内に10ヶ所ほどある市立図書館の中でも最も規模の大きい姫路城に隣接した城内図書館という所である。

周囲には多くの学校が並ぶ閑静な文教地区にあり環境としては申し分ない場所である。

この図書館の蔵書数は実に117万冊にも及んでおり、大型書店も顔負けの県内でも有数な大規模図書館なのである。

正面ゲートから50メートルほど進んで中へ入るとまずロビーがありその一角には大きな掲示板があって様々な催し物のポスターが賑やかに貼られている。

そのロビーからさらに右手の奥へ進むとまず左手に受付をはじめ図書館スタッフが執務に当たるカウンター室があり、その前に少し広めのスペースをとった新聞・雑誌コーナーがある。

長椅子も含めれば30人ぐらいは座れる比較的広いコーナーで椅子席のまわりを取り囲むように様々な新聞・雑誌類がズラリと並べられている。

今回のブログのテーマにしている図書館を訪れる2種類の人々の内まず1種類の人たちがいつもこの場所に陣取っているのである。

私はそのすぐ隣にある新刊書コーナーにはよく立ち寄るのだがこの新聞・雑誌コーナーに入ることは滅多にない。

でも新刊書コーナーからそこにいる人たちの様子はよく目に入るのだが、そのほとんどが男性で、それも若い人は皆無で大部分がシルバー世代と思しき人々である。

その人たちは新聞をよんだり、雑誌を読んだりと人それぞれだが、その中の何人に一人かは何も手にとることなく気持よさそうに睡眠をむさぼっている。

座って寝るとは言え辺りは静寂に包まれており、邪魔が入らず睡眠環境としては申し分ないのである。

まあどういう形をとっていようがオジサンたちにとっては絶好の暇つぶしの場所であるに違いない。

でもこのコーナーに来る人たちは私がいつも居場所にしている奥の方に位置する「読書コーナー」にいる人々に比べ常連が少ないようで、よく目にする人はほんの一握りで多くの人は「日替わり」のようであり、知った顔の人を目にすることはあまりない。

長時間一心不乱に本を読む人たち

では、私がいつも指定席にしている奥まった場所の窓のそばに位置する読書コーナーだが、ここには小さな簡易机の付随したパイプ椅子が20脚ほど並べてあり、奥まっている分だけ他の場所よりさらに静かで、まさに最高の読書環境と言っていい場所なのである。

ここに出入りする人々は新聞・雑誌コーナーにいる人たち比べるとうんと常連が多く私が行くと必ず目にする人も何人か居る。

そうした人たちこそが本当の本好きな人種なのであろう。

でもそうは言っても、中には読書はそっちのけでひたすら睡眠をむさぼる人の姿もまま目にすることがあり、時にはイビキが聞こえてくることさえあるのだ。

こうした人たちは巡回してくる図書館員に肩をたたかれて注意を受け、ばつの悪そうな顔をしているのを時々目にする。

冷暖房完備の心地よさとシーンとした辺りの静寂はそういう人たちでなくても睡魔に襲われついコックリコックリとなるのはいたしかたないことかもしれない。

とか云っているこの私でさえそういう状態になることはそれほど珍しくはない。

でもこのコーナーに集まる人は概して読書にはすこぶる熱心で何時間もの間静かに本に目を通している。

こうした人々の中に居ればこそ厭きることなく身を入れて活字を追うことができるのである。

本日のブログでは図書館には2種類の人、つまり入口近くの新聞雑誌コーナーに集まって暇つぶし?する人々とそれとは別の奥まった所にある「読書コーナー」で熱心に読書する人たちの姿があり、その相違点について書いてみた。

でも図書館はいいところですよ。

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