2011年4月25日月曜日

なんと大胆な発想だろう・ボスマネ(Boss Management)とは何か?

「上司取扱説明書」という超ユニークなタイトルの本が出ている。

女性経営コンサルタントの書いたものである。

内容を簡単に言えば部下が上司を上手にコントロール?するためのノウハウを説いた本である。

「部下が上司をコントロールする」と聞いて驚いてはいけない。

今やこのBoss ManagementというテーマはMBAの学習カリキュラムにも入っている必須科目なのである。

「部下は上司を選べない」とよく言われるが、言わばそうした上司に泣いている哀れな部下たちに勇気と救済の道を与えてくれる有難い本でもあるのだ。

また酒場で悪口を言って憂さ晴らしをするだけが能じゃないということも教えてくれる貴重な本でもある。

ではこの本に限らず一般的に「ボスマネージメント」についての講義ではではどのようなことを伝授してくれるのであろうか。

それは例えばつぎのようなことである。

・ 動かないボスを戦略的に動かす技術

まずあなたの上司が動かない理由を考えましょう。

恐らくそれは上司側の何らかの劣等感情に根ざすものなのではないでしょうか。

例えば部下が自分の言うことを聞いてくれないとか、自分が動いても部下はついてこないとか言うふうなマイナス感情を抱いており、それが行動力へのモチベーションを低下させているのではあるまいか。

もしそうであるなら、上司にやる気を取り戻させるためにコミュニケーションを強化する必要がある。

それには上司に対していわゆる「ほうれんそう」を頻繁に行って部下側の信頼感を見せることが必要である。

それにより信頼している態度を見せれば上司もそれに呼応して動いてくるのではあるまいか。

それが血の通う人間というものだ。

・ 考えが古いことを気付かせる技術

現在の世の中の状況にキャッチアップできていない古い考えと行動パターンの上司は今でも意外と多い。

いわゆる頭が固くてフレキシブルな思考が出来ないと言うか、要するに前時代的な考えとか手法を部下に押し付けるのである。

これに対抗するには相手にまっとうに当たっては駄目だ。

相手が理解できないような新しい用語とか話法を駆使して煙に巻いてしまうことしかない。

・ 上司にうまく協力させる技術

営業分野であればかつての活躍の場面などを祭り上げ、おだてまくってお手並み拝見と同行をお願いし、実地指導の場面を設定する(またはその努力をする)。

すると上司は例え同行はしてくれないとしても面子にかけて何らかの別の形で有利に取り計らってくれるものだ。

営業以外の部署でも基本的な考えは同じようなものだ。


以上は一例でしかないが、このような講義では多くの場合職場の上司に限って取り上げているのだが、考えてみればこれは私たちの身のまわりにいる目上の人全般に通用することなのではないだろうか。

つまり先生、監督、親、目上の兄弟や親族などなど。

ということはこのボスコントロールの手法をうまく使えば世の中の目上の人すべてを自分の思うままに上手に動かすことができるではないか。

そうなると、これはこれは夢のようなすばらしい手法ではないか。

まさに上司や目上の人に泣かされているビジネスパースン必読の書であると言える。

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