2011年7月22日金曜日

波紋を広げる米国大手書店チェーンの倒産・日本の書店業界への波及はあるのか



米国書店チェーン第2位のボーダース、清算へ・傘下の299店閉店へ

今年2月に倒産した米書店チェーン2位のボーダーズは18日、清算の手続きに入ると発表した。

米連邦破産法を活用して復活を目指したが、再建に不可欠なスポンサーが見つからなかった。

電子書籍隆盛の陰で米国にある全399店は今秋までに消えることになる。
 
連邦破産裁判所に清算計画を申請。承認されれば資産は投資会社に売却され、22日にも手続きが始まる。

9月までに資産の清算を終える計画で、約1万700人の従業員は失職することになる。
 
同社は1971年創業。品ぞろえの豊富な大型店を展開し、ピークの2005年には1200店超を抱えた。

しかし米アマゾンなどの書籍のネット通販に押され、電子書籍の普及が追い打ちをかけた。

売り上げが低迷するなか店舗維持費と人件費が重荷となり、06年度から赤字が続いていた。

朝日新聞朝刊(7月19日)

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上のニュースのように、米国ではこのところ大不況の新聞業界に続き、ネット通販や電子書籍の影響をもろに受けた書店業界にも深刻な不況の波が押し寄せている。

印刷による活字媒体の商品を扱う業種は多いが、わが国においてもそうした業界の一部では、いまインターネットの影響をもろに受け経営に深刻な打撃をこうむっている。

"時代の波のせい"とは言えばそれまでだが、今後ますます波及していくと予想されるこうした業界の地盤沈下を何とか防ぐ方法はないものだろうか。

活字という、言わば一国の重要な文化を担う業種であるがゆえに、それがむざむざと沈んでいく様子を目の当たりにするのはなんとも忍びない。

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