2011年7月3日日曜日

断・捨・離 だんしゃり とは ・ いまこの考え方はブームなのだろうか



いま本屋の店頭を覘くと「断捨離・・・・」と名のついた本をよく目にする。

先日もある本屋の1箇所の狭い陳列台にこの種の本が2冊並べられていた。

2冊とも同じ著者によるものだが、その1冊のタイトルは「仕事によく効く断捨離」というもので、もう1冊は「ようこそ断捨離へ」であった。

それら2冊の中で後者の方は現在の売り上げが11万部というベストラー街道まっしぐらという売れ行きらしい。

「断捨離」 これまで聞きなれないこの言葉だが、それだけに気にもなる。

それにその名前がついた本がよく売れていると聞けば、よけいに気になる。
 では断捨離とはいったいどういう意味なのであろうか。


断捨離とは

だんしゃり 断・捨・離とは、自分とモノとの関係を問い直し、暮らし・自分・人生を調えていくプロセスのことをいう。
不要・不適・不快なモノとの関係を、文字通り、断ち・捨て・離れ、引き算の解決方法によって停滞を取り除き、住まいの、暮らしの、身体の、気持ちの、人生の新陳代謝を促す。
住まいが、片づかないという悩みはもとより、身体の不調、煩わしい人間関係、忙しすぎる状況をも
解決していく。
     断捨離.COM より


この解説を読む限り、なかなかいいアイデアであると思う。

つまり、不要な物や人との関係を捨て去り、シンプルライフを奨励するアイデアであるとも言えようか。

また昨年12月に放送されたNHKの「クローズアップ現代」ではその考え方を次のように紹介している。

今、「断捨離」という考え方が注目されている。

ヨガの「断業」、「捨行」、「離行」という考え方を応用、不要なモノを断ち、捨てることで、モノへの執着から離れ、身軽で快適な生活を手に入れようというものだ。

10年ほど前、金沢市に住む主婦が提唱し、ブログを通して広がった。

断捨離は、単なる整理術ではない。身の回りをスッキリさせることで、心の混乱も整理し、前向きな自分に生まれ変わりたいと、子育てに追われる専業主婦や働き過ぎの若者、親の遺品の整理に疲れ果てた50代女性など、年代を問わず断捨離にはまっている。

「断捨離」ブームが問いかけるものとは何か。 熱中する人々の姿を通して考える。

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こうした解説から考えて、どうやら断捨離というこのとところ台頭してきた思想の目指すところは、

混沌として複雑になっていくばかりの世の中にあって、いかに煩わしさから離れて、混乱のない健全な精神で生活していくためのひとつの知恵なのであろうか。

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