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2011年7月14日木曜日
まだまだ低い日本人の身長 ・ 身長の世界ランキング
テレビのスポーツ放送で、例えばバレーボールの国際大会などを見ていると、日本選手にも背の高い選手が随分増えており、中には2メートルに近い選手もいたりして、男子の場合だと平均でも1メートル80センチは優に超えているようである。
こんな選手を目の当たりにすると、日本人の身長も随分伸びてきたものだと感心するのだが、しかしこれをいまの欧米人などと比べてみると、その差はまだまだ大きく、決して手放しで喜べるような状態にはなってはいないのである。
日本人が欧米人に比べ依然として背が低いことは、ひと昔前よりはずっと高くなった今でも、テレビで見る外国人とか国内にいる外国人との比較で劣っていることをはっきりと感じる。
まず上のグラフを見ていただきたい。
これはOECD諸国の男女の身長についての統計データをグラフ化したものである。
男女はほぼ平行したパターンなので、男性について見てみよう。
日本人男性の平均身長は171.6センチであり、最も背の高いオランダ人男性181.7よりちょうど10センチ低くなっている。
オランダの他、デンマーク、アイスランド、スウェーデンでは男性の平均身長が180センチを越えている。
一方、日本人より身長が低いのは、韓国、ポルトガル、メキシコの3カ国のみである。この他、欧米の中ではポルトガルの他、スペイン、イタリアなどラテン系の南欧諸国の身長が低い点が目立っている。
米国人にはメキシコ人などヒスパニック系が多いためであろうが、平均身長は南欧諸国並みである。
日本と韓国を比較すると全体としては日本の方が韓国より平均身長がやや高いが、韓国はまだ背が低かった時代の中高年を含んだ数字なので、若年層では韓国人の方が背が高いと考えられる。
韓国で背が低かった時代のままという性格が強い北朝鮮では身長は伸びていない。
2000年以降、韓国に入国した20〜60歳の脱北者1200人を対象にした調査の「調査対象者の体格をみると、男性167センチ(韓国人の平均は174センチ)、女性156センチ(同160.5センチ)と韓国人平均に比べ、小さいことが明らかになった。。
次ぎに、男女の平均身長の相関図を描いてみると、男女の身長の相関度は高いことが分かる。
身長の高い方から、北欧・ドイツ、英語圏、ラテン諸国、東アジア、ラテンアメリカとグループ化される。こうしたグループの諸国を囲う楕円をその中にグループ外の国を入れずに描ける点に人種毎の身体的特徴の共通性をうかがうことができる。
英語圏の中で米国はやや背が低い方にバイアスがかかっているが、これは、ヒスパニック系白人の比率がかなり高いためと考えられる。
英語圏とラテン諸国は、男女の身長差で区別される。すなわちラテン諸国は男女の身長差が小さいのに対して英語圏諸国は男女の身長差が大きいのである。
ラテン諸国のポルトガル人は、女性は日本人よりかなり背が高いのに、男性は日本人よりむしろ背が低いのである。
インターネット「社会実情データ図録」より