2011年8月7日日曜日

給料が安いし、職場を転々とするので友達もできないし結婚もできない ・ 日本の非正規社員を苦しめる負のスパイラル

韓国の代表的な新聞「朝鮮日報」はその日本語版で、いま日本で大きな社会問題になっている勤労者の身分格差、つまり正規社員と非正規社員やフリーターとの待遇格差について、

あたかもそれを自国民の将来の姿に投影させるかのように、日本の現在の様子について次のように伝えている。

こうした外部から客観的に眺めた事実について、私たち日本人は、今一度現状を正しく認識して、改善のためにこの問題と真剣に対峙しなければいけない。

そうした私たち一人一人の自覚と行動により、この問題をこれ以上悪化させることだけは避けたいものだ。

朝鮮日報が伝える日本の非正規社員とフリーター、その深刻な現状

人付き合いが苦手な日本のフリーターたち(上)

10年後の韓国の姿、独り暮らしと孤独死が増える日本

【東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員】
コダマ・エイイチさん(30)は10年間、派遣社員として働いている。人材派遣会社の紹介でさまざまな職場を渡り歩いたが、短期のときは1−2週間、長期の場合は3−4カ月間ほど同じ職場にいた。

このため自分がこれまでどこの会社で働いたのか、詳しく思い出すことができない。

当然、どの組織にも深く根を下ろす機会がなかった。コダマさんは「月給が低いのも問題だが、職場が頻繁に変わるため、友人との付き合いも大変だし、恋愛するのも困難だ」と話す。

 日本の企業は20年にわたる不況の中で、正社員を削減し、代わりにパート労働者や派遣社員を雇用するようになった。

その結果、現在の日本の非労働力人口は、3人に1人が職場を求めてさまよう求職者となっている。これが、高齢化に人口減少、そして長期不況が続いて成長が止まった日本社会の姿だ。

アルバイトしか経験せずに人生を終える「中年フリーター」は130万人を超えた。この中年フリーターの収入は、同じ年代で正社員として働く人の20−30%にすぎない。

フリーターとは、自由にアルバイトをして暮らす人という意味で、日本で考えられた造語だ。

■人間関係の築き方を忘れた

 日本の時事専門誌「週刊ダイヤモンド」は少し前、経済協力開発機構(OECD)の調査を引用し、日本人の15.27%が、友人や同僚とは全く、またはほとんど関係を築いていないと報じた。

総人口1億2800万人のうち、約2000万人がこうしたタイプに属するわけだ。

特に、フリーターや派遣社員の増加に伴い、職場での自然な人間関係が築きにくくなったため、孤独に過ごす人が急増している。

フリーターの中には、他人との関係の続け方を忘れてしまったり、面倒に感じたりする人が多い。人と会って話をすることにも自信がなくなったという。

また、職場を転々とすることで友人と出会う機会も減り、集まりに参加する機会もなくなってきたとのことだ。

 日本の求人情報誌「an」が少し前、フリーターから正社員に転向した若者を対象にアンケート調査を実施したところ「(正社員になったら)アルバイト時代よりもずっと深く人付き合いができるようになった」「自信が芽生え、結婚したいと思うようになった」との回答が見られた。

安定した職に就いたことが、収入の増加だけでなく、精神面でも好影響を与えたというわけだ。


    朝鮮日報日本語版(2011年8月4日)

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