最近図書館を利用して嬉しいことがある。それは借りる本が、ことごとくきれいで汚れていないことである。それどころか誰も読んだ痕跡が見当たらないまるで新刊書のようなものが多いのだ。
図書館の本といえば、《汚れていている》というイメージを抱く人は少なくないと思う。
確かにそうした傾向は無きにしも非ずだが、でもそれは一昔前のことで、今ではそうしたイメージは通じない。
今では汚れていないどころか、どの本も、まるで新刊書のように新しいのだ。したがって借りる人は、まるで本屋で買ったばかりのような真っ新な本が、いつでもタダで読めるのだ。
なぜこれほどきれいな本が多いのか
図書館で借りた本があまりにもきれいなので、これって、まさか新刊書ではないだろうかと、発行年月を見てみると
やはり新刊書ではなく、たいていは5年以上前に出た本が多く、中には10年ぐらい前のものもある。しかし10年も前に出た本が、なぜこれほどきれいなのだろうか。
きれいな本が多いのは利用者が少なくなったからなのか
10年も前に出た本がきれいなのはなぜだろうと考えて、まず挙げられるのは、人の手にあまり触れられてないことである。
人の手に触れられていないということは、これまで借りる人(利用者)がいなかった(少なかった)ということになる。
でもなぜ10年間もの長い間借り手がいなかったのだろうかと、ここでまた別の疑問がわいてくる。
図書館はこの10年ぐらいの間、だんだん利用者が減って少なくなくなってきたのだろうか。
といううことは、図書館は衰退してきているのだろうか。
きれいな本が読めるのは喜ばしいが、図書館が衰退していくのは悲しい
図書館できれいな本ばかり読めるのはありがたいことだが、一方その理由が利用者が減って図書館が衰退に向かっているとしたら喜んではいられない。
いや喜んでいられないだけでなく、悲しむべきことかもしれない。なぜなら図書館の利用が減るということは、本を読まない人が増えるということになり、人々の勉学心や向上心が心配になるからである.。
そういえば、最近「国民の読書調査」が行われ、本を月に1冊も読まなかった人が60%以上、ということが分かったという。
もしこれが本当だとすると、図書館の利用者が減っていることは容易に頷ける。
下に載せたのは、「2024年読書調査」の結果を伝える毎日新聞の記事である。
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