「鳥肌が立つ」使い方に気をつけて!
この言葉をよく聴くのはスポーツの実況放送などで、例えば高校野球で選手がファインプレイをすると解説者が「すごいプレイですね。鳥肌が立つほどです」と言うふうに発言するのだ。
この場合の使い方は、ほぼ正しいと言ってよく、別に聞き苦しさは感じない。
だが近頃この言葉が蔓延していて、あの人もこの人たちも、あらゆる時、あらゆるシチュエーションで使っているので、聞く側はすっかり食傷気味になっているのだ。
「鳥肌が立つ」は「ぞくっとする」と同じ意味なのでは
子供の頃、寒い朝など、よく「さぶいぼが出る」と言ったものだ。
さぶいぼとは寒さでぞくっとしたとき肌に出るいぼのような小さい突起である。
それを今は「鳥肌が立つ」と言うのではないだろうか。
鳥肌が立つの正しい意味
Search Labs | AI による概要
「鳥肌が立つ」は、本来は「恐怖や寒さなどにより、鳥肌が生じること。総毛立つこと」という意味の慣用句です。寒さで皮膚が鳥の皮のようにポツポツと立つ生理現象を表す言葉でしたが、恐怖や嫌悪感などの心理状態を表す言い回しも使われるようになりました。
たとえば、感情を揺さぶるような出来事に遭遇したり、感動的な映画や物語にふれたりした時などに、「鳥肌が立つほど感動した!」と言ってしまう人もいます。しかし、正しい意味を知っている人からすると「鳥肌が立つほど感動」というフレーズに違和感を覚えることもあり、かしこまった場や会う人によっては使用を控えた方が良いでしょう。
出典:Search Labs | AI
「鳥肌がたつ」とともに「カッコいい」がすぐ口から出る人は国語力が貧弱でボキャブラリー不足
鳥肌がたつと同様に、人々の口からよく出る言葉に「カッコいい」がある。
あまりにもよく出るので、「カッコいいは、かっこ悪い」と、皮肉を言う人さえいるようだ。
会話をしている時、次の言葉を繋ぐまでは一瞬しかない。その短い間に次の言葉を見つけないといけないのだ。しかも相手の話の内容に合わせなければならず決してピント外れになってはいけない。
ふさわしい言葉を瞬時につなぐことができる人はボキャブラリーのストックが豊富なのだ。
逆にストックが乏しい人たちはなかなか良い言葉をつなげない。かくして普段よく耳にする言葉が無意識のうちに口から出てしまうのだ。
その結果、気がつくと「鳥肌が立つ」とか「カッコいい」とばかり言っているのだ。
これはすべて国語力が弱く、ボキャブラリーの乏しさが原因と言っていい。
おそらく良い文章も書けないだろう
例えば読書感想文などを書かせても、上手な人と下手な人がいる。いったいその原因はどこにあるのだろうか。
これを考えると、「鳥肌がたつ」や「カッコいい」の使い手のことが頭に浮かぶ。
つまり、こうした言葉の使い手こそ、文章が下手な人のカテゴリーに属するのではないだろうか。
そもそも文章はボキャブラリーが集積したものだ。したがってこれが不足している人たちが良い文章を書ける訳がない。
良い文章が書ける大事な条件の一つには、間違いなくボキャブラリーが豊富なことがある。
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