二つの意味は同じようにも思うが?
期待していた何かが、希望どおり行かなかったとき 人々はガッカリしたり失望したりして気持ちが沈んだり、落ち込んだりします。
ところで、ガッカリと失望というこれら二つの言葉、意味は同じなのでしょうか。
おそらく多くの人が同じ意味、と思っているのではないでしょうか。
でもよく考えてみますと、二つには微妙な違いがあるようにも思えます。
まず下の例文二つを見てください、ボーナスが予想より低かったことと昇進が叶わなかったことを嘆いているのは同じなのですが、じっくり考えてみると、嘆きの深刻度に微妙な違いがあることがわかります。
気落ちという点では同じなのですが、その度合いはガッカリより失望の方が大きいように感じるのです。
(1)夏のボーナスが予想より低くてガッカリした
(2)春の人事異動で昇進がなかったのに失望した
「失望」と「ガッカリ」の違いとは?分かりやすく解釈
AI による概要
「失望」と「ガッカリ」はどちらも期待が裏切られた時の感情を表しますが、深刻さの度合いが異なります。「失望」の方がより深く、希望を失うような、より重い感情を表します。一方、「ガッカリ」は、一時的な落胆や失望感を指し、比較的軽い感情です。
失望 (しつぼう)
「失望」は、期待が完全に裏切られ、希望を失うような、より深刻な感情を表します。
例えば、長年信じていた人が裏切った場合や、努力が水の泡になった場合など、深い落胆や絶望感を伴う状況で使われます。
辞書によると、「失望」は「希望を失うこと」と定義されています。
ガッカリ (がっかり)
「ガッカリ」は、期待していたことが実現しなかった時に感じる、一時的な落胆や失望感を指します。
例えば、楽しみにしていたイベントが中止になった場合や、プレゼントが期待外れだった場合など、比較的軽い感情を表す時に使われます。
Weblio国語辞典によると、「ガッカリ」は「期待が外れて気落ちするさま」と辞書に記載されています。
例:
「彼の裏切りに、失望した。」(深い悲しみと絶望)
「今日の試合は、期待していただけにガッカリした。」(一時的な落胆)
このように、「失望」と「ガッカリ」は、どちらも期待が裏切られた時の感情を表しますが、「失望」の方がより深刻で、希望を失うような重い感情を指します。一方、「ガッカリ」は、一時的な落胆や失望感を表し、比較的軽い感情です。
いかがでしょうか、ガッカリと失望の違いご理解いただけましたか。
人々にとって、ガッカリや失望のない人生はないでしょう。
でも、できることなら、気落ちすることはあっても、失望ではなく、ガッカリで済ましたいものですね。