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2010年12月22日水曜日
古くないのか「履歴書」の書式・米国の「レジュメ」とはどう違うのか?
自慢できることではないが転職が多かったせいか履歴書だけは沢山書いてきた。
でも50歳を過ぎた頃の転職の際には「なんでいまさら履歴書なんだ」とわが身の職業運のなさを嘆きながら泣く泣く書いたものだった。
それはともかくこの履歴書だが書くたびに思うことがある。
それは旧態依然としたそのフォームについてである。
今や世の中の就職事情は大きく変わってきていて、ひと昔前に比べて転職の機会も多くなり、人々がこの書式に接触することは以前に比べて随分増えているはずである。
しかもノート類を始めあらゆるステーショナリーグッズが随分進化してきている中で、この履歴書の書式やデザインと言えばいつ見ても同じでまったく変わり映えしないのである。
それだけではなく、職歴の多い年配者にとっては昔と同じだと行数が足らなくなったりして不便さを感じることさえあるのだ。
だいいちどうして学歴蘭に小学校から書かなければいけないのか。
書くにしても最終学歴か、あるいはその一つ前ぐらいからで十分なのではないか。
もっとも私のような転職の多いものは学歴をすべて書くと行数がたらなく可能性があるので、50歳を過ぎからはすべて中学校からしか書いていない。
それに自慢じゃないがこの年まで長い間職業人生を送ってきた身としては強くアピールしておきたい得意分野も一つや二つはあるのだ。
しかしそういうことを書く欄が今の履歴書にはないのである。
まあ裏面の一部にそれらしき欄はあるが、真っ先に売り込んでおきたい事柄を裏面に書くのはいかにももの足りないのである。
できれば氏名・名前・住所の次に真っ先にもってきたい事柄なのである。
現にアメリカなどで使われている「レジュメ」には、こうした大事な事項を書き込む欄はトップに置かれているではないか。
それは当然ではないか、雇う人、雇われる人にとって最も重要な事柄であり、真っ先にこれを書くのはすごく当然であり、また合理的なことでもある。
にもかかわらず日本の履歴書にははっきりそうしたことを書く場所すら指定されておらず、もし書いたとしても裏面にお義理程度の短いものしか書けないようでは、採用側の判断材料には何の役に立たないのではないだろうか。
もっとも最近では履歴書の他に「職務経歴書」を求めるところも多くなっているが、それでは求職者にとって煩わししく、履歴書一本にそうした項目をまとめるべきなのではないのだろうか。
いったい履歴書の発売元はそんなことも気づかないのだろうか。
書式的に不備なところが多い日本の履歴書は早急に欧米のレジュメのような理にかなったものに改良すべきである。