2012年9月10日月曜日

秋口なのに観客が減らない ・ このところすっかり構造が変化してきたプロ野球ファン


プロ野球では9月に入ったいまも混戦を続けるパリーグをよそに、セリーグでは大方の順位がはっきり固まってきたようである。


特に一位と2位および下位の5位と6位は、まずこの先順位が覆されることはないだろう。


そういった状況の中で不思議なのは順位がはっきり決まった秋口になった今でも球場に足を運ぶ観客が多いことである。


例えば現在5位と振るわない阪神タイガースの本拠地甲子園球場にも、いまだに足を運ぶ人が多く、スタンドは春先とあまり変わらない賑わいを見せている。


知らない人が見たらまるでタイガースが首位争いをしているかのような、そんな騒ぎが今でも連日続いているのである。


いったいこれはどういった現象なのであろうか。普通はひいきにしているチームが負け続けて、ペナンと争いに関係がないと分かった頃には観客は大幅に減るのが従来の動向である。


しかし、ここのlごろでは一向にそうした気配がないのである。一昔前だと、こんな時期にはもう球場には閑古鳥が鳴いていて、観客席はラガラと言ってもいい状況だったのだが。


思うにこれはプロ野球の観客層が以前と比べてすっかり変化してきたからではないのだろうか。


つまり、詰め掛ける観客は勝ち負けなどにはあまりこだわらず、スタンドの雰囲気とか、応援の賑やかさに惹かれて、

自分もそういった楽しい雰囲気に、一員として加わろうと、そういう思いで球場にやって来ているのではないだろうか。


つまり勝ち負けとかは二の次で、とにかく観客席に陣取り、皆で楽しもうという魂胆なのではなかろうか。


それに特筆すべきは女性客の多さである。一昔までは野球などにはとんと目を向けなかった若い女性たちが、このごろでは大挙して球場へ押しかけてきているのである。


まさしく彼女たちこそ、試合の勝ち負けなどはまったく関係なく、大声を上げて日ごろのストレスを発散させるために詰め掛けているのではないだろうか。



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