2011年11月23日水曜日

失業率が圧倒的に高いヨーロッパの国々 ・ まさに財政危機とのダブルパンチ



若年層の失業率
全体の失業率
いま、ヨーロッパの国々が軒並みに財政危機のピンチにさらされている。

ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペイン、これらの国々の国債利率はこのところ急上昇を続けており、財政危機に拍車をかけている。

また、見逃せないのはこれらの国々の異常とも思える高い失業率である。

上の二つのグラフ数値は2年前のものであるが、今もそれほど変わってはいない。

このランキングによると、ユーロ圏で最も高いのがスペインであり、なんとその率は20%近くになっている。

だがそれだけではすまない。この数字は失業者全体のものであり、25歳以下に限って言えば、スペインは実に40%を超えていて、見るのも恐ろしいほど、高い数値なのである。

スペイン以外でも、上に挙げた国々のように、いま財政危機にある国は軒並みに高い失業率を抱えている。

おそらく、これらの国々が財政危機に陥った原因の一つは、失業者関連の予算が膨らんだことにあるのかもしれない。

上記4ヵ国を平均すると、7〜8人に1人が失業者なのだから、こうした人々の支援に当てた予算も大変な額になるに違いない。

それが毎年毎年積み重なっていき、その結果莫大な金を食いつぶしていき、ついには国家財政破綻寸前にまで追い込まれる原因の一つになったのではないだろうか。

しかし、これらの国にはそれほど仕事が無いのであろうか。いや、そんなはずはない。客観的に見ても決してそうは見えない。

もともと日本などアジアの国に比べると、これらの国の人々の勤労意欲は極めて低いと聞く。

それゆえに職探しに際しては、必要以上に条件を高くして仕事を選んでばかりいる。その消極的な姿勢が、長期間にわたって失業を続かせる最大の原因ではないのだろうか。

そんな疑問を解くために、この問題に関するネットの記事を眺めてみることにしよう。

下に挙げたのは、Q&A「教えてgoo」に載っているヨーロッパの失業者に関する意見の数々である。

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(質問)

ヨーロッパの先進国、ドイツやフランス、イギリスやイタリア、その他スペインなど、慢性的に失業率が高いですが、根本的な原因ってなんでしょうか?

それぞれお国によって事情があるでしょうし、統計の取り方も違うでしょうが、失業率が慢性的に高いのは事実ですよね。

ドイツやフランスなどはワークシェアリングが進んでいて、1人あたりの労働時間が短いにもかかわらず、失業率は常に10%以上ありますが、これはなぜでしょうか?
質問番号:6994432


答え、その1)

日本より遙かに「仕事を選ぶ人」が多いからですよ。

日本でもあの仕事は嫌だこの仕事は嫌だと言って失業者となってる人はいますよね?

日本人は基本的には「労働環境についてデモ運動を滅多にしない特殊な国民性」です。

会社に対して「働かせて貰う」という低姿勢な立場を保ちます。

しかし欧米では労働環境の改善を訴えるデモが毎日のようにいろんなところで行われています。

欧米人は悪い労働環境で働こうなんて思わないのが普通なのです。

特にフランスなどは労働者が「働いてやってる」という意識ですからね。

失業率というのは単に存在している仕事量と労働者数の関係ではなく、
国民が「働きたい」と思う仕事がどれだけあるかという数値を表しています。

ですから、一つは国民の意識。もう一つは最低賃金などの労働環境の法整備。
この二つにより失業率が決まるといっても過言ではありません。



(答え、その2)

私は女性の社会進出の度合いによるのではないかと漠然と考えています。

どういう風に失業者を定義するのか知りませんが、女性の社会進出の度合いが高ければ、単位人口当たりの労働者数が増えるでしょう?

労働需要が人口に比例するとすれば(私の勝手な仮定ですが)、あまる量も当然増えるわけです。

また、例えば、結婚相手が働いていれば、とりあえずは片方は仕事をえり好みできるわけで、その間は失業者になるでしょう?

そうするとやっぱり、統計上失業者は増えていくわけです。

ちがうかな?



(答え、その3)

日本人は働く、そのことに意義を見いだしています。

働く必要が無くても、働かないと、何か落ち着かないとか、
罪悪感に囚われる、といった人が多いのでは
ないでしょうか。

これは江戸時代に既に養われたものだ、という
説があります。

それに対して、欧米キリスト教圏国では、働くことは
罰ですらあります。

しかも、欧米は社会福祉が発達し、働く必要性動機付けが
日本などよりは弱いと思われるます

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