2011年11月19日土曜日

日本の都市で、今や普通になってきた中国語や韓国語の案内板


観光やビジネスで日本を訪れる出入国者数の統計を見ると、年間800万人の外国人入国者のうち、

韓国が29%、台湾が17%、中国が12%と、合計するとこれら3国が過半を占めている。


また法務省入国管理局の統計によると、日本における外国人登録者(居住者)の数はざっと200万人。

これは、日本の全人口の1.5%に相当する。


極端に多い数ではないが、増加傾向にもあり、無視できない数と言っていいだろう。


中でも多いのが、韓国・朝鮮国籍と中国国籍の人だ。前者は外国人登録者の30%、後者は25%と、この両者で半分強を占める。

これらの数字からも、官公庁や地方自治体、公共交通機関などが中国語や韓国語でも掲示を行うようになったのは、ごく自然な流れだろうか。

最近では駅や空港、さらに街中のホテルなど外国人がよく訪れる場所には、以前からあった英語表示以外に韓国語と中国語が併記されているのが、いまや珍しくなくなってきた。

しかし上の写真を見ていただければわかるように、どう見ても無駄と思える案内板も少なくない。

上の画像の例だと日本語の「お手洗い」の文字のほかに、英語の「Toilets」(男女二箇所だから複数形)に加え中国語と、韓国語の表記がそれぞれある。

これなど Toilet という世界共通とも思える言葉一つですむのではないだろうか。

ことトイレに限ってはこんなにたくさん表示する必要はないように思える。

第一こんなにごちゃごちゃ書くと、雑然としすぎて見苦しい印象さえ与える。

それはともかく、こうした案内板は外国人旅行者にとって果たして必要なものなのであろうか。英語だけあれば、その他の国のものは無くてもいいのではないだろうか。

ちなみに私たちが外国へ行った際、たとえ韓国や中国の隣国といえども、日本語表記の案内板を見ることなどほとんどないのである。

どうも日本だけの外国人への過剰な気配りのように見えて仕方がない。

さて次は案内板ではないが、JRのターミナル駅で流している英語による案内放送についてである。

以前から疑問に思っているのだが、この放送ははたして必要なのだろうか。

ほとんどの場合がそうなのだが、放送が流れているホームに英語圏の外国人など1人もおらず、いったい何のための放送かと思うことがしばしばである。

また、たとえ外国人がいたとしても、彼らがそれをありがたがっているだろうか。

およそ海外旅行をする人というのは、そんなアナウンスなどに頼ろうとする人は少なく、案内板を見たり、運行スケジュール表を見たりして自分自身で確認しているはずだ。

そのようにして分からないなりに独力で調べることが海外旅行の楽しみであり、また醍醐味の一つなのではないだろうか。

したがって英語の案内放送など、まったく必要なくむしろありがた迷惑なのではないだろうか。

だいいち、遠い外国の地にまで来て、こうした放送を耳にすることは、せっかく味わっている異国情緒をぶち壊してしまうのではないだろうか。

したがって、どう考えてもこの英語放送をありがたがっている人などいないと思われるのだが・・・・。

時間帯によっては日本人客さえ少ない閑散としたホームで、この英語の案内放送を聞くときなどは、無駄であると思うと同時に何か空しさのようなものを感じるのは私だけであろうか。

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